以上の悩みをバイオリン歴25年の私(ねるね)がわかりやすく解説。
私がバイオリン初心者のとき、教本選びでとても悩みました。
種類がたくさん合って、amazonや楽天の上位に出てくる教本も本当に買って正解なのかどうか判断つかないですよね。
実は、バイオリン初心者が買うべき教本は明確に決まっているんです。
そこで私はこの記事で、
・自分に合ったバイオリン教本の選び方
・歴25年の私がオススメするバイオリン教本の紹介
・私が使ってみた感想や体験談
を解説します。
バイオリン教本選びで失敗したくない方は是非この記事を見てみてください。
一緒に見ていきましょう!
バイオリン教本選び方
バイオリン教本を正しく選ぶためには以下のことが重要。
・バイオリンの練習で必要な項目を理解する
・バイオリン教本の種類を理解する
以下詳しく解説します。
バイオリン練習で必要な項目
バイオリンの練習で必要な項目は、
①正しい構え方
②正しい右手の使い方
③正しい左手の使い方
④楽譜の読み方
⑤曲の演奏の仕方
です。
バイオリン初心者はこれらの項目を網羅する教本を選ぶことが大事。
効率良く上達できる教本とは?
結局のところ、初心者にとってどんな教本が効率良いのかずっと考えていました。
なので、
X(Twitter)で「バイオリン初心者にふさわしい教本」についてアンケートを取りました。
上記のアンケートの結果でもわかる通り、バイオリン初心者が選ぶべき教本は、「全部載ってる教本」。
つまり、
①正しい構え方
②正しい右手の使い方
③正しい左手の使い方
④楽譜の読み方
⑤曲の演奏の仕方
バイオリン初心者はこれらの項目全部が載ってる教本を選ぶべきことがわかります。
では、そのようなバイオリン教本はこの世に存在するんでしょうか。
以下を読んでください。
バイオリン教本の種類
そして、バイオリン教本は主に4種類あります。
A基礎から応用までの練習方法が広く浅く載ってる本→上記の①②③④⑤に該当
B音階練習(スケール練習)に特化した本→上記の②③に該当
C曲の練習に特化した本→上記の④⑤に該当
Dテクニック練習に特化した本→上記の②③に該当
上記のように、バイオリン初心者は必要な練習項目すべてを網羅している「A基礎から応用までの練習方法が広く浅く載ってる本」を購入することをオススメします。
では、上記のバイオリンの選び方を元に以下ではオススメのバイオリン教本をまとめています。
バイオリン教本オススメランキング3選
初心者にオススメのバイオリンを3つ紹介します。
私的なランキング順に並べてそれぞれの特徴を比較していますので見てみてくださいね。
教本名 | 購入 | 詳細 | 著者 | オススメ度 | 価格 | 対象レベル | 基礎内容の 充実さ | 質の高さ | 専門性 | 難しさ (星の数 =難しさ) | わかりやすさ | 継続しやすさ | 楽しさ | コスパ | 習得にかかる時間 | こだわり | メリット | デメリット |
1位: 新版 新しい ヴァイオリン教本1 /株式会社 音楽之友社 | 詳細見る | 兎束 龍夫 篠崎 弘嗣 | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | 1,430円 (税込) | 初心者 | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️☆ | ⭐️⭐️⭐️☆☆ | ⭐️⭐️⭐️☆☆ | ⭐️⭐️⭐️⭐️☆ | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | 100時間 | 図がたくさん 載っており わかりやすい | 初心者にはやや 難しいテクニックも 身につきやすい | 「レッスンの先生に 確認して」など 若干の丸投げ感 がある | |
2位: スズキメソード 鈴木鎮一 ヴァイオリン 指導曲集(1) 新版[CD付] | 詳細見る | 社団法人 才能教育 研究会 | ⭐️⭐️⭐️⭐️☆ | 3,520円 (税込) | 初心者 | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️☆ | ⭐️⭐️⭐️☆☆ | ⭐️⭐️⭐️⭐️☆ | ⭐️⭐️⭐️⭐️☆ | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️☆ | 80時間 | 簡単な曲練習を 中心に基礎を 固めていく内容 | 練習項目 ごとに 解説が わかりやす | 価格が若干の 割増感は 拭えない | |
3位: サスマンスハウス はじめての ヴァイオリン 教本Vol.1 | 詳細見る | E. サスマンス ハウス | ⭐️⭐️⭐️☆☆ | 2,200円 (税込) | 初心者 | ⭐️⭐️⭐️⭐️☆ | ⭐️⭐️⭐️⭐️☆ | ⭐️⭐️⭐️⭐️☆ | ⭐️⭐️☆☆☆ | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️☆☆ | ⭐️⭐️⭐️☆☆ | ⭐️⭐️⭐️⭐️☆ | 70時間 | ドイツ発の 本場の基礎力が 身に付く | 内容が簡単 なので初心者 には理解 しやすい内容 | 練習曲が外国の 馴染みのないやつ なのでピントこない |
1位:新版 新しいヴァイオリン教本 1/株式会社音楽之友社
おすすめ度:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
基礎内容:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ 質の高さ:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ 専門性:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ 難しさ:⭐️⭐️⭐️⭐️☆ わかりやすさ:⭐️⭐️⭐️☆☆ 楽しさ:⭐️⭐️⭐️⭐️☆ コスパ:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
価格:1,430円(税込)
このバイオリン教本は、たくさんの図解が載っていて、初心者にもわかりやすいです。基本技術を図で表すことで、見やすいですし、上達しやすいです。
私(ねるね)が初心者のとき愛用していた教本です。
一言でいうと、とてもとっつきやすい教本。
基礎から順番にレベルアップしていく工夫が徹底されており、初心者が練習でつまづきにくい設計になっている。
内容も基礎ごとに短い曲練習が配置されていて合理的な内容。
色んな曲が散りばめられているので、曲の経験に乏しい初心者時代にはたくさんの財産になりました。
また、価格が安いので初心者の私には手を出しやすかったです。
残念だったなと常に思っていたことは、早くから重音奏法など、初心者にやや難しい内容が出てくること。
自分にとって難しい箇所は内容を飛ばしながら進めていくのも重要。
さらに、プロのアドバイスに丸投げしている箇所もあるので、レッスンを受けながらこの本を学んでいくと効果は倍増という点です。
まとめると、バイオリンを効率良く正しく楽しく学んでいきたい人にはうってつけです。
2位:スズキメソード 鈴木鎮一 ヴァイオリン指導曲集(1) 新版
おすすめ度:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
基礎内容:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ 質の高さ:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ 専門性:⭐️⭐️⭐️⭐️☆ 難しさ:⭐️⭐️⭐️☆☆ わかりやすさ:⭐️⭐️⭐️⭐️☆ 楽しさ:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ コスパ:⭐️⭐️⭐️⭐️☆
価格:3,520円(税込)
このバイオリン教本では、基礎をしっかりと身につけるために、簡単な曲を使った練習を中心に進めていきます。曲を通じて、大切な技術を楽しく学べるのが特徴。
私がバイオリン初心者の頃、この教本を使っている人は非常に多かったです。
おそらく多くのバイオリン経験者がお世話になった教本ではないでしょうか。
内容は曲の練習を中心に基礎を固めていく内容で初心者がバイオリンを楽しく学べる工夫がとてもよくされています。
練習曲もどこかで聴いたことがあるような有名な曲ばかりなのでとっつきやすいです。
また、海外での評価も高く、それだけ汎用性の高い内容だとも言えますね。
残念な点は内容やボリュームの割に値段が高いこと。
本のタイトルでもあるスズキメソードとは、バイオリン教育者の鈴木慎一さんの確立したバイオリン教育法で、日本のバイオリン奏者の発展にとても寄与したとてもすごい人なので、そんな教育法を3000円で学べるのは安いかもしれません。
3位:サスマンスハウスはじめてのヴァイオリン教本Vol.1
おすすめ度:⭐️⭐️⭐️☆☆
基礎内容:⭐️⭐️⭐️⭐️☆ 質の高さ:⭐️⭐️⭐️⭐️☆ 専門性:⭐️⭐️⭐️⭐️☆ 難しさ:⭐️⭐️☆☆☆ わかりやすさ:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ 楽しさ:⭐️⭐️⭐️☆☆ コスパ:⭐️⭐️⭐️⭐️☆
価格:2,200円(税込)
このバイオリンの教本は、ドイツ発で、本場の技術を基礎から学べます。初心者でもしっかりと力がつくようになっています。
こちらはドイツ発のバイオリン初心者向けの教本。
私がこの教本で練習してみて感じたことは、内容は初心者向けに単純化されてシンプルで簡単だということ。
具体的には、ひとつの曲のフレーズを練習項目ごとに形を変えて練習していくというもの。
つまり、初心者にとって「とっつきやすいな」と感じました。
反面、人によっては内容が単調に感じる方もいるかれもしれません。
だって同じようなフレーズをずっと反復練習する感じなので。
でも、初心者うちはシンプルなフレーズの反復練習はかなり効果があるものなんです。
私が初心者のときは、よく背伸びして色んな曲をつまんでテキトーに弾いていましたが、そんな練習ばかりやっていると、一生上達はしません笑。
この教本はそんな、テキトーに色んな曲を弾いてしまう落ち着きのない人にとてもオススメ。
スケール教本(音階練習)のおすすめ
スケール練習(音階練習)の教本をオススメします。
音階練習はバイオリン練習でとても重要です。
個人的にはアマチュアバイオリンではスケール練習が1番大事だと思っています。
オススメはこの3つです。
ヴァイオリン音階教本/小野アンナ
私は25年のバイオリン人生でどの教本よりも1番これを使って練習してきました。
初心者だろうが中級者だろうが上級者だろうが、この教本は非常に役立ちます。
この教本は生涯使い続けるべき本です。
小野アンナの教本を使ってみての体験談は、詳しくは下記で書いています。
フリマリー音階教本
フリマリー音階教本について実際に練習してみた感想を言います。
この教本は、上記の小野アンナの音楽教本とくらべてちょっとだけ難しい内容ですが、ちゃんとこなせばしっかりと上達できます。
初心者でもとてもわかりやすい内容なので、基礎からしっかりと音階を学びたい方には最適。
この記事でオススメする理由は、音楽の基礎をしっかりやって、次のステップへ進むための足がかりになるからです。
音階練習に特化しており、練習を通じて自然と技術が向上する教本だなぁと感じました。
最新ヴァイオリン音階教本
この教本もとても使いやすかったのでオススメします。
バイオリン音階の大事なポイントがとても良く整理されており、使いやすい印象です。
ただ、シンプルな作りである分根気が必要で、飽きっぽい性格の方には向かないかもしれません、、、。
でも、音階練習そのものがそもそも飽きやすいものなので、飽きやすい人はどの音階教本を選んでも苦しいかもしれません。
【エチュード教本(曲の練習)のおすすめ】
エチュード(練習曲)の教本のオススメを解説します。
エチュードの練習は、技術を磨くためにはとても大切。
たとえば、弓の使い方や指の動きを正確にするための練習がたくさん含まれています。
私も以前、単調な基礎練習にうんざりしていた時期がありましたが、その時期にエチュードをたくさん練習して、とても上達しました。
こちらでは私が実際に練習してみて良かった3つの教本を紹介します。
カイザー: 初歩的で発展的な練習曲 Op.20/ジット編/ペータース社
バイオリンを弾く人なら一度は聞いたことがある「カイザー」。
この教本は、バイオリンの基礎から少し難しい技術まで学べるようになっています。
「カイザー」の良いところは、練習が飽きないように工夫されていること。
たとえば、同じフレーズを繰り返すだけでなく、いろいろなリズムやポジションを使って演奏します。
これによって、単調な練習が苦手な人でも楽しく練習ができる。
もちろん、「カイザー」の中には少し難しい部分もあります。
しかし、初心者でも少しずつ練習すればこなせる内容。
少しずつ進めていくうちに、自然と技術が向上します。
ホーマン バイオリン教則本 1
ホーマン バイオリン教則本 1は、初心者から中級者まで幅広いレベルのバイオリン学習者に適した教則本。
ホーマン バイオリン教本は、カイザーと同様に親しみやすいメロディが多く、飽きが来にくいのが特徴。
そのため、楽しく継続して練習することができます。
ホーマンの教則本は、特に二重奏の形式で練習することができるので、個人での練習だけでなく、レッスンでの使用が推奨されます。
そのため、レッスンに通っている場合、先生からこの教本を指定されることもあるかもしれません。
この教本で練習を続けることで、楽譜を読む力や音程を正確に取る能力が向上することが期待できます。
特に、さまざまな音楽的要素がバランスよく含まれているため、音楽の基礎をしっかりと身につけることができるでしょう。
ウォルファールト : 60の練習曲/ペータース社
ウォルファールトの「60の練習曲」は、バイオリンの上達を目指す人にとって非常に効果的な教本。
この教本をおすすめする理由は、私自身が初心者のころにこの教本を徹底的に練習し、大きな成果を得られたから。
この教本の練習曲は、他の教本に比べて少しマニアックで単調に感じるかもしれません。
しかし、その分、音程やリズム、フレージング(演奏のセンス)を確実に向上させる内容が詰まっています。
ウォルファールトの練習曲を継続して練習することで、基礎的な技術をしっかりと身につけることが可能。
特に、バイオリンの演奏において正確な音程とリズムは非常に重要。
この教本では、その両方を集中的に鍛えることができます。
また、フレージングの練習を通じて、演奏に必要な表現力も向上します。
ガチでバイオリンを上達したい方には、ウォルファールトの「60の練習曲」をぜひオススメ。
教本選びの体験談
教本選びの体験談をお話しします。
内容は、
・私が初心者のときから25年間ずっと使っている教本
・バイオリン教本の正しい使い方
です。
私が初心者のときから25年ずっと使っている教本
私(ねるね)は色んなバイオリン教本で学んできましたが、私が1番お世話になった教本は
・ヴァイオリン音階教本/小野あんな
です。
この教本は歴25年経った今でも使っています。
理由は、バイオリンレベルがどんなに上がろうと音階練習は必須だから。
演奏する曲が難しくなると自分のバイオリンの構えや弾き方(フォーム)が崩れていきます。
音感があろうがなかろうが、フォームが崩れていくと音程や音色がだんだんと悪化する。
そして、バイオリンのブランクが空くと同じようにバイオリンのフォームが崩れていきます。
これはアマチュアバイオリンあるあるのこと。
そんなとき、音階練習をすることで崩れたフォームを正すのです。
私は、毎日音階練習をする時期もありますし、フォームが崩れたときに音階練習を行います。
結論、音階練習は初心者なら絶対に必須ですし、経験者でもアマチュアなら頻繁に練習するべき。
教本選びの体験談2
レッスンの先生にバイオリン教本の進め方について、こんなアドバイスをもらったことがありました。
私が教本を基礎から丁寧にじっくりやっていた状態を見て、
「一つの項目を丁寧にじっくりやるのも大事だけど、6割7割できたらどんどん進んでいった方が上達早いよ」
と言われたことがあります。
そのときは、「そうなのかなぁ」と思いながら先生の言われた通りにやっていたら、1年後のある日、
1年前に練習していた教本の箇所をお遊びで弾いてみました。
1年前の100倍上手に弾けていた。
なるほどそういうことか、と思いました。
その箇所をマスターするまでの時間を初心者のときと歴1年のときとで比較します。(体感です。)
こんな感じでした。
なので、バイオリン練習は何事も100%の完成度を目指すのは非常に効率悪いと思いました。
教本は6割7割の出来でサクサク進めるべし。
まとめ
今回はオススメのバイオリン教本を解説しました。
以上です。
バイオリン初心者にとって、とても有益な教本を紹介しましたが、それだけではバイオリンの上達はできません。
良い参考書を買ったからといって東大に受かるワケないですよね。
よい教本を使って良い練習をしなければ上達できません。
良い練習とは、プロによるマンツーマンのレッスンが不可欠。
私がまとめた『音楽教室おすすめランキング』では失敗しないレッスンが受けられる音楽教室が見つかります。
良ければ見てみてくださいね。
コメント