こんな悩みに楽器歴23年の私(ねるね)が解説。
子供は何歳から音楽教室に通わせればいいのか。
何となく子供の内から始めたら良いという声は聞くんだけど、実際に、世間一般では何歳から通わせたらいいのか何歳からだと遅いのかは詳しく語られる事はありません。
実は、子供が音楽能力を効率良く習得できる年齢は明確に決まっているんですよ。
それを読み解くヒントとして、
・音楽研究による論文
・アンケート結果
・歴23年の私(ねるね)の体験談
を元に、子供は何歳から音楽教室に通うと上達できるかを解説します。
「子供を音楽教室に通わせたけど、お金も時間も無駄になった、、、」とならないためにも、今すぐこの記事を読んでみてくださいね。
子供は音楽教室には何歳から通わせると上達する?
結論として、音楽教育を早く受けさせれば受けさせるほど労力なく音楽能力は獲得できます。
理由として、以下の論文を引用します。
『引用:音楽と言語と脳 加藤雅子 著』
『引用:音楽と言語の接点―プラクティスを中心に著 加藤雅子』
上記の論文では、早期で楽器を習い始めた人とそうでない人で早期で楽器を習い始めた人の方が音楽能力が高かったことが証明されています。
個人的な肌感覚としての、年齢別上達度を表にしてみました。
年齢 | 上達度 |
1歳〜2歳 | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ |
2歳〜4歳 | ⭐️⭐️⭐️⭐️ |
4歳〜5歳 | ⭐️⭐️⭐️ |
5歳〜13歳 | ⭐️⭐️ |
13歳〜 | ⭐️ |
ちなみに私(ねるね)は18歳からバイオリンを始めました。
それなりに上達してオーケストラで50回以上のステージを経験しました。
なので、⭐️1の上達度でもそれぐらい上達できるのに、⭐️5の上達度はかなり有利に見えますよね。
これは、日本人の日本語と日本在住外国人の日本語の違いを例に例えるとわかりやすい。
ネイティブの日本人の日本語と、大人になってから日本に住み始めて外国人の日本語は、発音やイントネーションはかなり違いますよね。
言語を理解する脳の働きと、音楽を理解する脳の働きは似ていると上記の論文の研究では言及されています。
幼児の早い段階で音楽を始める場合と、大人になってから音楽を学び始める場合とを比較すると、その学習の質は大きな隔たりがあるのです。
では、実際に世間一般では子供から始める人は、何歳から始めている方が多いのでしょうか。
実は楽器は2歳〜4歳に始めている人が多い
実際に子供から楽器を始めて人で何歳から始めた人が多いのか、Twitterでアンケートをとってみました。
子供の時から楽器を始めた12人の方が答えてくれました。
2歳〜4歳の間に楽器を始めた人が最も多いという結果に。
実際に私(ねるね)の周りでも子供の時から楽器を始めた人の中で、3歳から楽器を始めた人が圧倒的に多かったです。
子供の場合4歳〜5歳までに楽器を始めても遅くはない
4歳〜5歳で楽器練習を始めても遅くないです。
なぜなら、子供の音楽教育についての論文『音楽と言語と脳 加藤雅子 著』では、4歳、5歳から楽器を始める子供が多いと言及されています。
4歳、5歳から子供のコミュニケーション力が格段にあがり、この頃から音楽教室で楽器練習を始める子供が多いとのこと。
以上の理由により、4歳〜5歳の時期までに音楽教室に通えば子供の音楽教育は十分だということが言えます。
プロは4歳〜5歳までに楽器を始めている人が多い
プロになるためには4歳〜5歳までに始めておくといいでしょう。
なぜなら、実際にプロの演奏家には4歳〜5歳までには楽器を習い始めている人が多いから。
音楽教育の論文『音楽と言語と脳 加藤雅子著』では、 プロ10人に楽器を始めた年齢のアンケートをとったところ、平均は4.9歳だったとの結果が出ています。
ただし、4歳〜5歳までに楽器を始めていないとプロになれないかというとそうではありません。
私(ねるね)は大人から楽器を始めてプロになった人を何人も知っています。
とはいえ、楽器は早い時期に始めるに越したことはなく、子供をプロにさせたいなら、遅くとも4歳〜5歳までに楽器を始めておくとプロになれる確率は遅く始める場合よりも可能性は上がるでしょう。
楽器を始める年齢は◯◯歳以降だと遅い?
楽器は16歳以降に始めると遅いと言われています。
音楽能力を獲得するのに重要な時期は16歳までと言及されている論文があるから。
論文『音楽と言語と脳 加藤雅子著』によると、16歳頃までが脳が急速に発達する大事な時期であると説明がある。
16歳以降は脳が完全に大人脳になってしまい、音楽を学習する吸収力が大幅に低下していってしまうんですね。
もしあなたが16歳以降に音楽を始めるとなった場合、楽器を上達するためには練習量をたくさん費やしたり、練習方法を工夫する必要があるということです。
大人は音楽はやってはダメなの?
上記で16歳以降に音楽を始めるのは遅いと書きました。
しかしそれは一般論で、あくまでも、子供の時に始めた方が色々と有利だと言いたいだけ。
大人から楽器を始めても十分上達できるんですよ。
なぜ大人から楽器を始めても上達できるのかというと、
以上の理由があるから。
私(ねるね)は大人からバイオリンを始めました。
自分で言うのもなんですが、大人から始めたのに十分上達できたんですよ。
大人から楽器を始めても十分上達できると断言できます。
絶対音感が楽に身につくのは何歳までが限界か
絶対音感を適切に身につけられる年齢は3歳〜6歳までです。
以下の論文に理由が書いてありました。
上記の研究結果には、絶対音感を身につけるためには訓練する必要があって適切な獲得時期は3歳〜6歳までとされている。
とある。
ちなみに、私(ねるね)の嫁も絶対音感の持ち主であり、4歳の時にヤマハのグループレッスンに通い始め、絶対音感を身につけました。
子供に絶対音感を身につけさせたければ、3歳〜6歳までには音楽教室で訓練を受けるようにしましょう。
リトミックとは
リトミックとは幼児向けの音楽教育法です。
楽器の練習というよりも、音楽を通して人づくりをするという試みをもつ教育法。
リトミックについては以下の論文を引用して解説。
リトミックは、エミール・ジャック=ダルクローズが「幼少期の音楽教育は理論よりも実践が大事という考えの元」ジュネーブ音楽院で開発した音楽教育法です。
リトミック教育の狙いは①〜④の流れです。
幼児への音楽教育は、音楽が楽しくて夢中になっている状態を維持して指導することがとても大事。
リトミックは幼児の音楽教育にとても最適と言えます。
リトミックについて詳しくは、『リトミックとは?初心者が5分でわかるように簡単に解説』を見てみてください。
子供における音楽教育によるメリットは何?
子供にとっての音楽教育によるメリットは、感受性を育てられる事。
感受性とは、物事に対して感じたことを考え抜く力です。
論文の『音楽教育の実践と展開 井後 和恵』によると、
子供は音楽教育を受ける事によって、
これらを直感的に感じ、さらに感じたことを探求して知的好奇心を育める人間へと成長します。
4歳〜6歳までピアノ教室に通っていた私の妻の話
私(ねるね)の妻は4歳〜6歳までピアノ教室に通っていました。
7歳以降はピアノ教室に通わなくなりピアノも弾くことはなくなったんですが、数年前にピアノを再開。
週に1回ちょろちょろっと弾く程度ですが、即興耳コピができて、即興アレンジも完璧にできる状態。
正直ビビりました。
妻は音楽教室に通っていたのは4歳〜6歳の短期間でした。
とても短い期間ですよね。
いかに音楽の幼児教育が大事だと気づかされます。
ちなみに大人から楽器を始めて23年経つ私ですが、絶対音感はありません。
耳コピも即興アレンジもできません。
23年間楽器を引き続けている私より、子供の時2年ちょっとピアノを習っていてその後ブランクが10数年ある妻の方が即興音楽は強いのです。
これが現実です。
まとめ
今回は、子供は音楽教室には何歳から通わせるべきか解説しました。
結論は子供は音楽に触れる機会を早く与えて上げることが、音楽教育にとってとても良い効果があるということでした。
2歳〜4歳で楽器を始める方が多く、子供がストレスなく上達するためには4歳〜5歳までには楽器を始めておくべきです。
それでは記事のトピックをまとめます。
以上です。
お子さんに音楽教育をしたいとお考えの方、
「どんな教室に通わせたらいいのかわからない」
「ヤマハ音楽教室でいいのかな」
「個人教室ってどうやって探せばいいの?」
とこんな感じで不安になりますよね。
私がもし音楽未経験だと同じような悩みを抱えていた事でしょう。
そのためには、必ず失敗しない音楽教室選びを行う必要があります。
私がまとめた『子供向けオススメ音楽教室』という記事では、失敗しない音楽教室を厳選しています。
「楽器未経験なので音楽教室の選び方がわからない」「子供にちゃんとした音楽教育を受けさせたい」という方は是非一度見てみてください。
きっとお子さんにとって素晴らしい音楽体験ができますよ。
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