ベートーベンの「第九」を聴きにいくことになったけど、何が良くてみんな聴きに行ってるの?見所はどこなのか知りたいな。
音楽初心者がベートーベンの「第九」を聴きに行くことになった。「第九って難しいの?見所は何?」と何がなんだかわからず聴きに行く感じになります。
わたしもバイオリン歴20年の間に数々の演奏会に演奏者として舞台に立ってきました。
初心者のときはもちろんクラシックの良さがよくわからず何がなんだかわからず演奏してました。
そこで今回は音楽初心者でも「第九」を楽しんで聴けるように「第九の解説、見所、」となる楽しむポイントからどんな演奏会を聴きに行ったらいいのかをまとめて解説します。
この記事を読めば「何もクラシックの知識をもたない音楽初心者が第九を楽しめるようになるまでの手順」がすべてわかります。
この記事は10分程度で読めます。
ベートーベン「第九」曲の解説
ベートーベン「交響曲第9番」とは
データ | |
正式名称 | 交響曲第9番ニ短調作品125 |
作曲者 | ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770年〜1827年) |
作曲年 | 1824年 |
初演 | 1824年5月7日 |
初演指揮者 | フランソワ・アントアヌ・アブネック |
初演会場 | ウィーン・ケルントナートーア劇場 |
献呈 | プロイセン国王フリードリヒ・ヴィルヘルム3世 |
演奏時間 | 1時間10分 |
楽器編成 | フルート2、ピッコロ1、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、コントラファゴット1、ホルン4、 トランペット2、トロンボーン3、ティンパニ、トライアングル、シンバル、大太鼓、弦五部、 独唱(ソプラノ、アルト、テノール、バス・バリトン)、混声四部合唱 |
第九は世界の人々に対して絆を強めるためにこれまでたくさん演奏されてきました。
ベートーベンの曲に対する想い
ベートーベンのこのような想いは彼の人生の歩みがベースになっています。
それは彼が32才のころに患った難聴を乗り越えたエピソードから伺えます。
当初は日ごとに悪化する難聴に絶望して苦しんでいましたが、それでも彼を救ったのは「音楽」でした。
彼は音楽に自らの使命感を抱き傑作を世の中にたくさん生み出します。
そして最後に出来上がった曲が「第九」です。
第九は当時としては革新的な曲だった
第九は当時としてはとても斬新な曲でした。
どういうこと?
つまりベートーベン以前の歌が加わる曲は歌とオーケストラ(楽器たち)の役割がはっきりと別れていました。
楽器の伴奏に合わせて歌を唄う。つまり歌が主役のような曲作りが普通でした。
しかし、ベートーベンは第九では歌も曲の一部であり、ソロも合唱も楽器もすべてが主役である、という作り方をしたのです。
当時の社会情勢を反映
「第九」は当時の社会情勢に対してのアンチテーゼとの見方もあります。
これによりウイーン(オーストリアの都市)市民は政治に対して不満を抱いていた背景がありました。
上記にも書きましたが、ベートーベンは第九で「平和」を謳っています。
なので第九は当時の社会情勢が作品に影響を与えていると言えるでしょう。
第一楽章の解説
1楽章は終始情緒不安定な感じで進んでいきます。
曲は壮大さもありとても聴きごたえがありかっこいいです。
わたしは演奏者としても出演したことがありますが、序盤の緊張感と最後のクライマックスの気持ちよさが忘れられません。
1楽章は情緒不安定な雰囲気
第二楽章の解説
2楽章はリズミカルな曲調と牧歌的(のどかな雰囲気)な曲調が交互に現れます。
2楽章はこの2つの曲調の対比が面白いです。
以上のことを注目して聴くと楽しいです。
第三楽章の解説
めちゃめちゃ静かな曲です。
とっても暖かい雰囲気が曲全体にありメロディもとてもキレイ。
実際演奏会で聴いていたら、周りを見渡すとあまりにも心地良い楽章なのでこの楽章で寝ているヒトがたくさんいます笑。
とにかく1stバイオリンのメロディをずっと聴いていてほしいです。とても癒されます。
4楽章はとても目まぐるしいのでこの楽章で一休みしておいてください。
第四楽章の解説
四楽章は序盤で今までのことをなかったことにします。
え!?どういうこと!?
上記のフレーズが流れるたびにチェロとコントラバスのメロディが割り込み妨害します。
つまり、4楽章の最初のテーマは1〜3楽章の否定です。
そしてそのあとにフロイデ(歓喜の歌)のメロディが流れてきます。
ベートーベンの答えはこの「フロイデ」に答えがあります。
ベートーベン曰く「1〜3楽章は間違いでボクの答えは4楽章です。」
四楽章の見所
第九のオススメ動画
ベートーベン全体に言えることですがわたしはウィーンフィルの演奏をオススメします。
ベートーベンはウィーンの作曲家でありウィーンの伝統的なオケが一番良さを引き出しています。
第九はウィーンフィルの演奏がオススメ。
まとめ:演奏会に行こう
第九のことが少しでもわかってきたら演奏会に行ってみましょう。
演奏会はプロのオーケストラにこだわる必要はありません。
アマチュアのオーケストラの演奏会もオススメです。
とくに有名な学生オケの演奏会や老舗のアマチュアオケの団体はオススメです。
アマオケの演奏会情報はどうやって探したらいいの!?
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
第九のことを知ったら自分も楽器を始めたくなってきた。という方はこちらの記事をご覧ください。
以上です!
それではまたー!
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