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【バイオリン初心者に読んでほしい!】ポジションチェンジをスムーズにできるコツと練習方法

バイオリン

弾きたい曲が高い音ばっかりだ、、、。ポジション移動のやり方がわからないので練習方法やコツを教えてほしい、、、。


本記事の内容

✔︎ポジションチェンジが必要な理由。
✔︎ポジションチェンジのコツ。
✔︎練習方法。
✔︎3rdポジションで弾ける曲の紹介

筆者プロフィール

名前:ねるね
バイオリン歴:大人から始めて21年以上。オーケストラのプレイヤーとして18年活動。

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バイオリンの曲を弾くためにはポジションチェンジをマスターする必要があります。

バイオリンの曲は音域が高いものが多く、低いポジションから高いポジションに移動して演奏する必要があるからです。

ねるね
ねるね

低いポジションは主に1stポジションのことを言うことが多く。高いポジションは3rdポジション以上のポジションのことを言います。

ですが、バイオリン初心者にとってはポジションチェンジのハードルはものすごく高く、挫折しやすいポイントになってしまうことが多いです。

わたしもポジションチェンジをうまくできなくて悩んだ日々を思い出します。

そこから20年間のバイオリン人生の中でレッスンで学んだり色んな先人たちの知見で深めたポジションチェンジのコツ・練習方法を解説します。

これからポジションチェンジの練習をして曲のレパートリーを増やしたいという方はぜひ最後まで読んでみてください。

※この記事は10分ほどで読める内容になっています。

合わせて読みたい

ポジションとは

バイオリンのポジションとは左手の人差し指の場所がどこにあるかを示すものです。

✔︎A線の場合

1stポジションのシの音
2ndポジションのド♮の音

3rdポジションのレの音

4thポジションのミの音

5thポジションのファの音

このようにポジションは絶え間なく続いていきます。

こんなにポジションがあるなんて途方もない、、、

こんな風に思うかもしれませんが、初心者にとって大事なのは1stポジションと3rdポジションです。

この2つのポジションを覚えておけばあとは応用するだけなので、まずは1stポジションと3rdポジションの練習を熱心に練習していきましょう。

バイオリンのポジションとは左手の人差し指の場所がどこにあるかを示すもの。

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なぜバイオリンを弾くのにポジションチェンジが必要なのか

ポジションチェンジをする目的、意義は主に3つあります。

・高い音を出すため
・フレーズをスムーズに弾くため
・音質の違い

高い音を出すため

1stポジションで出せる音はE線のシまでです。

これ以上の音を出そうとなるとポジション移動をしなければなりません。

フレーズをスムーズに弾くため

メロディ、フレーズによっては1stポジションよりもハイポジション(3rdポジション以上のポジション)に移動しながら弾いた方がスムーズな場合があります。

下記の楽譜を見てください。

星に願いを楽譜

一見1stポジションで弾き続けた方が簡単な気がしますが、実はD線のソからE線のソに移る際にA線をひとつ飛ばす必要があります。

A線を飛ばして弾かなくてはいけません。

動画

このように弦をひとつ飛ばして弾いているのでわずかな空白ができてしまい、音楽は不自然なものになってしまいます。

ねるね
ねるね

音楽を不自然にしないためにポジションチェンジが必要なのです。

スムーズな弾き方の例

星に願いを楽譜

動画

3rdポジション→1stポジションの流れで弾いています。

またはこんな弾き方もありです。

フレージング(メロディの歌い方)を重視した弾き方

星に願いを楽譜

動画

1stポジション→3rdポジション→1stポジションの流れで弾いており、1stポジションから3rdポジションに移動するときはポルタメント(音を下の音から突き上げる弾き方)というテクニックを使っています。

ねるね
ねるね

ポジションチェンジをうまく活用することによって音楽に深みを与えることができます。

フレーズをスムーズに弾くためにはポジションチェンジが必要。

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1stポジションを安定させることが先決

バイオリンを始めていきなりポジション移動をするのは効率がめちゃめちゃ悪いです。

ねるね
ねるね

水泳初心者がいきなりバタフライを習うようなもんです。

3rdポジションの形も1stポジションの形と基本的には同じ形だからです。(指同士の距離感、親指の位置は若干変ります。)

1stポジションの構えについてはこちらの記事を参照してください。

バイオリンの左手の構えかた解説!これで左手は痛くならない!

1stポジションの構えを安定させてからポジションチェンジの練習に取り掛かる。

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ポジションチェンジの方法・コツ

ネックを握らない

ポジションチェンジの際はネックを握らないことが大切です。

握っている状態

画像

握らない状態

画像

イオリンを握っているとスムーズなポジションチェンジができないためです。

例えば、ものを投げるとき投げる瞬間は手の力を抜いてものを離しますよね。

ねるね
ねるね

あの原理と一緒でポジションチェンジをする際にはネックを握っていたらポジションチェンジがスムーズにできません。

ポジションチェンジの際は手の力を抜く

ポジションチェンジの際には力を抜いて移動することが原則です。

そのための方法として親指から移動することを意識することが大切です。

✔︎参照動画

理由は、ポジションチェンジの際に力を抜いて移動できるようになるからです。

演奏動画とか見てると親指から移動している人なんていないよ!みんな他の指と同時に移動してるよ!

演奏中には上記のような動きをポジションチェンジ毎に行うのは物理的に不可能です。

わたしも演奏中はポジションチェンジの際は同時に移動しています。

あくまでも考え方として親指を先に移動させる意識をもとうということになります。

本質はポジションチェンジの際に力を抜くこと。

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ポジションチェンジの手順

常に人差し指(1番の指)が軸になることを意識する。

ポジションチェンジの際は常に人差し指の位置が軸になることを意識してください。

例えばA線の3rdポジションのミの音にポジションチェンジをしたい場合があるとします。

この場合はミの音だけを狙いにいくのではなくてレの音を狙ってからミの音を狙うようにします。

細かく手順を紐解きます。

3rdポジションA線のミの音を弾きたい

①3rdポジションのレの音の位置に人差し指を動かす。
②レの音を軸にミの音の位置に中指を置く。
③ミの音を出す。

ポジションチェンジの際はこの手順を高速で行うのです。

他の音の場合を考えてみましょう。

3rdポジションA線のファの音を弾きたい

①3rdポジションのレの音の位置に人差し指を動かす。
②レの音を軸にミの音の位置に中指を置く。
③レとミの音を軸にファの音の位置に薬指を置く。
④ファの音を出す。

ねるね
ねるね

中指→薬指→小指と手順はどんどん増えていくイメージです。

この手順を踏まないと、いきなりポジションチェンジで人差し指以外の指で音程をとろうとすると難易度がものすごく高くなるためです。

例えると、算数で99を知らないのに数学の因数分解を解くぐらい難しいことです。

ポジションチェンジの際は軸を捉えることが大事。

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手順が多すぎてめんどくさい

上級者やプロの演奏をみてみるとこんな手順を行っていないように見えるよ!

そうです。厳密に言うとこの手順をそのまま演奏中に行うのは物理的に不可能です。

考え方としては、

手順を高速化する→手順の原理を頭の中にインプットする→原理原則にのっとったチェンジが自然とできるようになる。

というものです。

簡単に言うと、上級者はポジションチェンジの手順、原理原則が身体に身についているので、いきなり中指とか薬指で狙いにいっても音がとれる状態になっている。ということです。

ねるね
ねるね

初心者の方もこの状態を目指すために、基礎練習は原理原則の手順にのっとった丁寧な練習が必須です。

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練習方法

1stポジションから3rdポジションへのポジションチェンジ

ポジションチェンジの練習の手順を解説します。

手順

①1stポジションA線シの音から3rdポジションレの音に移動する。


②2拍ずつ移動する。シの音を2拍。レの音を2拍。
③アップはレの音を2拍、シの音を2拍で戻ってくる
④気をつけることはチューナーのハリを見て音程に気をつけながら行うことと、上記でまとめている【ポジションチェンジの方法・コツ】を意識しながら行うこと。
✔︎参照動画

✔︎手順のまとめ

テンポ♩60
ダウン棒1stポジションシの音4拍3rdポジションレの音4拍
アップ棒3rdポジションレの音4拍1stポジションシの音4拍
気を付けること・音程
・親指から移動
・ネックを握らない

練習に慣れてきたら、ポジションチェンジの際に指の圧力をなくすようにして練習します。

ねるね
ねるね

コツは弦に指が触れているけど指板にはあたっていない状態です。

理由

弦への圧力をなくすことによってポジションチェンジのときの音の繋がりがスムーズになります。

✔︎参照動画

以上の練習の意義としては、

・正しい左手の構えを崩さない。
・正しい音程で。
・無理なく正確に。

を意識して習慣化させることを目的とした練習方法です。

ねるね
ねるね

ポジション移動の練習は例えると、自転車の練習を転けながらでも体に身に付けさせるような感覚です。

ポジション移動の練習は地道にコツコツ積み上げる。

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音階練習をしよう

ポジションチェンジの練習に慣れたら3、ハイポジション(3rdポジション以上)の音階練習に移行しましょう。

ねるね
ねるね

ポジションチェンジに慣れたからといってハイポジション(3rdポジション以上)をマスターしたことにはならないからです。

ポジションチェンジができることは、車の運転で言うところの仮免許に合格した程度の段階なのでここからはハイポジション(3rdポジション以上)の音階練習をしていく必要があります。

こちらの楽譜を良ければ参考にして練習してみてください。

✔︎音階動画↓↓

もっと音階練習を深堀する上でオススメの教本は小野アンナの教本です。

シンプルに無駄なく効率良く音階練習ができるのでオススメです。

音階練習は大事

3rdポジションで弾けるオススメ曲

情熱大陸

葉加瀬太郎さんの情熱大陸はほぼ3rdポジションで弾けるのでオススメです。

詳しくはこちらの記事で解説しているので読んでみてください。

【意外と簡単!?】バイオリンで情熱大陸を初心者が弾けるための方法

タイスの瞑想曲

タイスの瞑想曲は1stポジションと3rdポジションの移動を繰り返すので非常に良い練習になります。

まとめ

バイオリンのポジションチェンジについて解説してきました。

ポジションチェンジは曲を演奏する上で必須のテクニックです。

ぜひ今回の記事を参考にして頂ければと思います。

また、もっと効率的にバイオリンの知識を得たり練習を進めていきたいと思う方がいたら、音楽教室をオススメします。

バイオリンのすべてを体系的に学べるのでオススメです。

仲間も作りやすいですよ。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

【2022年最新!】音楽教室おすすめ18社を徹底比較|人気な理由を解説

ポジションチェンジのチェック項目

✔︎バイオリンのポジションとは左手の人差し指の場所がどこにあるかを示すもの。
✔︎ポジションチェンジの目的は・高い音を出すため。・フレーズをスムーズに弾くため。・深い音を出すため。
✔︎まずは1stポジションを安定させることが先決。
✔︎ポジションチェンジの際はネックを握らない。
✔︎ポジションチェンジの際は力を抜く。
✔︎常に人差し指が軸になることを意識する。
✔︎反復練習してポジションチェンジの感覚を身体に染み込ませることが大事。
✔︎ポジションチェンジの練習はコツコツ地道に積み上げることが大事。

今回は以上です。

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