以上の悩みをバイオリン歴25年の私(ねるね)が解説。
バイオリンのミュートってどんな物を選んだらいいんだろう、、。
初心者のとき悩みますよね。
特に自宅での練習では、音が大きすぎて家族や近隣に迷惑をかけることがあるので騒音対策に!と考える方は多いでしょう。
また、演奏でミュートが必要な場合もあります。
そこで今回はバイオリン初心者がミュート選びで迷わないように実際に私が弾いて試した「オススメのバイオリン専用ミュート」を紹介します。
この記事では、
を解説。
さらに、価格相場や購入場所、取り付け方や注意点も詳しく解説しますので、最適なミュートを選ぶ手助けになるでしょう。
ぜひ、次の練習日までにミュートを手に入れて、効果を実感してみてください。
安心して購入できるよう、信頼できるショップ(Amazon、楽天、yahooショッピング)や返品・交換が可能な製品のみをご紹介。
この記事を参考に、バイオリンの演奏をさらに楽しんでください。
ミュートの基本とその効果
バイオリンミュートは、バイオリンの音量を抑えたり、音色を変えたりするために使用されるもの。
用途によって使い分けることが大切です。
ミュートを上手に使うことで、練習環境を良くし、演奏もより良いものにしていきます。
ミュートの基本的な役割
まず、ミュートの基本的な役割について説明。
ミュートはバイオリンのコマに取り付けることで、弦の振動を抑え、音量を減少させる効果があります。
こんな感じで取りつけます。
音量はこれくらい変わります。
以下はミュート”アリ”と”ナシ”の音量の大きさの違いを動画に撮りました。
画面のスマホは音量チェッカーのアプリを起動していて、ミュートなしの方がスマホの”円グラフ”が大きくなっていますね。
円グラフが大きい方がそれだけ音量が大きいということです。
つまり、ミュートをつけたらバイオリンの音量は小さくなるということ。
ミュートの用途
次に、ミュートの用途について説明。
ミュートには主に2つの用途があります。
・練習用
・演奏用
です。
練習用ミュートは音量を大幅に抑えるため、自宅や静かな環境での練習に最適。
演奏用ミュートは音色を変えるために使用され、演奏会や特定の音色を求められる場面で役立ちます。
練習用ミュート
練習用ミュートは、音量を最大限に抑えることができます。
これにより、自宅での練習時に周囲に迷惑をかけることなく、思い切り練習ができます。
練習用ミュートは、
・金属製
・ゴム製
が一般的。
これらのミュートは自分の好みに合わせて選んで練習できます。
練習用ミュートは、自宅での練習を快適に行うために欠かせない道具です。
演奏用ミュート
演奏用ミュートは音色を調整するために使用されます。
演奏用ミュートを使用すると、音が柔らかくなり、特定の曲や演奏スタイルに合った音色を作り出すことが可能。
演奏会や録音の際に、求められる音色を再現するために重要な役割を果たします。
例えばクラシックの楽譜にはこんな表記が書いてあるときがあります。
この”con sord”表記があるときは、「このフレーズはミュートつけて弾いてくださいねー」という意味。
このように、演奏用ミュートはバイオリンをガチでやっていたら欠かせないものです。
ミュートの種類
上記の解説をまとめると、ミュートには
・練習用
・演奏用
と2種類あることがわかりました。
・練習用として使われる金属ミュートとゴムミュート(大)の特徴
と、
・演奏用として使われるゴムミュート(小)の特徴
をもうちょっと詳しく見ていきましょう。
それぞれの特徴を理解して、自分に合ったミュートを選ぶことが大切です。
金属ミュート
金属ミュートは、音を大きく抑える効果があり、練習用として使うことがほとんど。
けっこう重さがあるため、長時間の使用には向かない場合があります。
しかし、私(ねるね)は自宅で練習する時はこの金属ミュートをつけることが多く、金属ミュートをつけた状態で1日1時間の練習を10年間続けたこともあります。
その結果バイオリンが壊れたということはありませんでした。
ゴムミュート(大)
ゴムミュート(大)は、音量をしっかりと抑えつつ、音色を大きく変えないため、練習用に適しています。
このミュートは見た目以上に軽く、バイオリンに負担がない感じ。
ゴムミュート(小)
ゴムミュート(小)は、音量を適度に抑えながら、自然な音色を保ちます。
ゴムミュート(小)は演奏用で使うことがほとんど。
小さいゴムミュートはこちら。
持ち運びが便利で、練習や軽い演奏に適しています。
通常はこんな風に取り付けておいて、演奏で使用する際に装着します。
また、練習の際に気休め程度に防音したい人にゴムミュート(小)はオススメ。
私(ねるね)は日中の近所迷惑にならなさそうな時間帯は、ゴムミュート(小)で練習する場合があります。
バイオリンミュートの選び方
バイオリンミュートに無駄にお金をかける必要はありません。
ネットや楽器店でほどほどの価格のものを選ぶのが賢明。
高価なミュートだからといって必ずしも自分に合うとは限らないため、まずは手頃な価格のものから試してみましょう。
というかですね、ミュートにお金をかけるくらいなら、バイオリン本体や弓、肩当てにお金をかけた方が良いです。
ミュートの価格相場
ミュートの価格は、
・安物→600円台
・高級→7000円台
と様々。
私的にはは1000円〜2000円台までのものを使用するのがオススメ。
これより安いものは壊れやすいですし、高いものは、よっぽどのミュート好きでない限り買う意味がありません。
どこで購入したら良い?
ミュートは、楽器店やネットショップで購入できます。
特に初心者の方には、レビューや評価を参考にしながらネットショップで購入するのがおすすめ。
ネットショップは、
・Amazon
・楽天市場
・Yahooショッピング
この中から選ぶべし。
バイオリンミュートおすすめ3選
ここでは、私がおすすめするバイオリンミュートを紹介。
・金属ミュート
・ゴムミュート(大)
・ゴムミュート(小)
でそれぞれ種類別に分けてランキングにしています。
合計9種類、すべて実際に弾いてみてのレビューです。
さらに、騒音効果も測定済み。
環境省が定めている騒音の環境基準は、一般的に昼間は55db、夜間は45dbを超えると騒音とみなされます。
騒音基準について詳しくは、『マンションでのバイオリン練習|消音器使用で解決?うるさいか実験!』を見て見てください。
金属ミュートおすすめ3選
HeavyPractice VM-1 バイオリン 金属製 ミュート
おすすめ度:⭐️⭐️☆☆☆
取り付けやすさ:⭐️⭐️☆☆☆ 消音効果:最大59db⭐️⭐️⭐️⭐️☆ 装着後安定感:⭐️☆☆☆☆ 重さ:49g音色:⭐️⭐️⭐️⭐️☆
価格:1,254円(税込)
ちゃんと消音してくれるか不安でしたが、弾いてみると心地良い弾き心地と確かな消音でした
あと、個人的に思ったことは、私が購入したものがたまたまなのかわからないですが、ミュートの裏面が錆びていたのがとても気になりました。
消音効果
最大59db(ミュートなしは通常77db)
重さ
49g
フィット感
正直、フィット感はかなり悪かったです。
私の駒が太かったのか、、?
uxcell バイオリンミュート
最大57db(ミュートなしは70db)
おすすめ度:⭐️⭐️⭐️⭐️☆
取り付けやすさ:⭐️⭐️⭐️⭐️☆ 消音効果:57db 装着後安定感:⭐️⭐️⭐️☆☆ 重さ:46g 音色:⭐️⭐️☆☆☆
価格:1,298円(税込)
フィット感が気持ち良いくらいでした。消音も不安なくできており良かった
消音効果
最大57db(ミュートなしは通常77db)
重さ
44g
フィット感
バサイレンサー バイオリン ミュート
おすすめ度:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
取り付けやすさ:⭐️⭐️⭐️⭐️☆ 消音効果:57db 装着後安定感:⭐️⭐️⭐️☆☆ 重さ:46g 音色:⭐️⭐️☆☆☆
価格:783円(税込)
値段が安すぎるので不安でしたが、値段の割りにしっかり消音できていた
消音効果
重さ
フィット感
ゴムミュート(大)おすすめ3選
ULTRA USA ミュート バイオリン用
おすすめ度:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
取り付けやすさ:⭐️⭐️⭐️⭐️☆ 消音効果:最大db65 装着後安定感:⭐️⭐️⭐️⭐️☆ 重さ:13g音色:⭐️⭐️⭐️⭐️☆
価格:1,600円(税込)
ゴムをしっかりと固く安定していて取り付けやすかったです。重すぎず、それでいて消音効果もしっかりありました。
消音効果
最大65db(ミュートなしは通常77db)
重さ
フィット感
Artino アルティノ プラクティスミュート APM-01
おすすめ度:⭐️⭐️⭐️☆☆
取り付けやすさ:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ 消音効果:最大db57 装着後安定感:⭐️⭐️⭐️☆☆ 重さ:60g音色:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
価格:1,800円(税込)
使用して真っ先に思ったのが「重い、、」ということ。しかし消音効果はバッチリだったです。
消音効果
重さ
フィット感
5.5cm/2.17in バイオリン練習用ミュート
おすすめ度:⭐️⭐️⭐️⭐️☆
取り付けやすさ:⭐️⭐️⭐️☆☆ 消音効果:最大db69 装着後安定感:⭐️⭐️⭐️⭐️☆ 重さ:13g音色:⭐️⭐️⭐️☆☆
価格:1,089円(税込)
ゴムがとても柔らかく、取り付けやすそうで取り付けにくかったです。装着後の安定感はありました。
消音効果
重さ
フィット感
ゴムミュート(小)おすすめ2選
ULTNICE バイオリン ミュート 弱音器
おすすめ度:⭐️⭐️⭐️☆☆
取り付けやすさ:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ 消音効果:最大77db 装着後安定感:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ 重さ:2g 音色:⭐️⭐️⭐️⭐️☆
価格:1,299円(税込)
取り付けやすくて演奏にストレスがかからないなと思いました。小ミュートは演奏中に取り付けることが多いので取り付けやすさは重要です。
消音効果
重さ
フィット感
KOZEEYバイオリン ミュート
おすすめ度:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
取り付けやすさ:⭐️⭐️⭐️⭐️☆ 消音効果:最大76db 装着後安定感:⭐️⭐️⭐️☆☆ 重さ:2g 音色:⭐️⭐️⭐️⭐️☆
価格:760円(税込)
値段が安すぎることが気になりましたが消音効果と弾きごたえはバッチリでした。ただ、装着後の安定感は気になりましたが、支障をきたすレベルではなく私は問題なかったです。
消音効果
重さ
フィット感
ミュート付けた練習はアリかなしかアンケート取りました
バイオリンでミュートを付けて練習するとき、世間的にアリかナシなのか気になりますよね。
そこで、「X」でアンケート取りました。
質問があります!
— ねるねブログ (@neruneblog) June 3, 2024
バイオリンの自宅練習での防音対策で、ミュートをつけた状態での練習は、
・アリ?
・ナシ?
ゴムミュート(小)は練習用ではなく、演奏用なので省くとしてその他は綺麗に票が割れました。
ちなみに私(ねるね)は金属ミュートでの練習を15年以上はやってきました。
ミュートは楽器の状態に悪影響?
ミュートをつけてバイオリンを弾いても、すぐに楽器に悪影響を与えることはほとんどありません。
しかし、一般的に長時間の使用や強い取り付けは楽器に負担をかける可能性があると言われています。
詳しく以下で解説していきます。
コマが曲がる
コマとはこれ。
ミュートは少なからずバイオリンに負荷がかかります。
特に金属ミュートは重いので注意。(逆にゴムミュート小は重みの影響はほぼありません)
重いのでコマが段々と曲がっていきます。
コマが曲がると、
・コマが倒れるリスクがある
・バイオリンの弦がうまく鳴らなくなる
ので注意が必要。
曲がったコマの直し方は『バイオリンを守るメンテナンス術:駒の直し方』を見てくださいね。
『魂柱がずれる』
魂柱とはこれです。
ミュートの重みでこの魂柱がずれていきます。
魂柱がずれるとどうなるか。
・バイオリンの響きが悪くなる
などの弊害が起こると言われています。
魂柱がずれるだけで一大事ですね。
ちなみに私の体験談で言うと、15年間ほど金属ミュートを使用してきましたが、今のところ特に上記のような弊害は起こっていません。
参考までに。
ミュートの取り付け方と注意点
ミュートを正しく取り付けることで、効果を最大限に発揮できます。
取り付ける際には、弦やブリッジに過度な力をかけないように注意しましょう。
実際の取り付け方を動画で確認してください。
・金属ミュート
動画
・ゴムミュート(大)
動画
・ゴムミュート(小)
動画
ミュートの購入時、使用時の体験談
私(ねるね)の25年のバイオリン人生の中でミュートにまつわる体験談をお話します。
内容は2つ。
・練習に熱中してミュートを落とし大惨事
・合奏でミュートを忘れて私だけ大惨事
詳しく解説しますね。
練習に熱中してミュートを落とし大惨事
私は集合住宅に住んでいるため、自宅でバイオリンを練習するときは必ず金属ミュートを使っています。
理由は音が漏れないようにするため。
ある日、練習が楽しくなり、いつも以上に激しく弾いていました。
その時、バイオリンが少し傾き、金属ミュートが床に落ちる悲劇が、、、。
床にぶつかったとき、とても鈍い音がして、フローリングには鋭い凹みができました。
金属ミュートは重いので、こんな惨事が起こることがあるのです。
この経験から、バイオリンを練習するときは周囲に注意しなければならないと学びました。
特に金属ミュートを使うときは気をつける必要があります。
この出来事は私にとって大切な教訓になりました。 『合奏でミュートを忘れて私だけ大惨事』
私は長い間、オーケストラの団員として活動してきました。
オーケストラの曲では、演奏中にミュートを使う部分が多くあります。
ある日、合奏のときに私だけミュートを忘れてしまったことがありました。
その結果、私は弾くふりをしていましたが、音が大きく出てしまい、一発でバレてしまいました。とても恥ずかしかった思い出。
ミュートをつけていないと、音が他の人より大きくなってしまいます。
演奏用のミュートは、上記で説明した通りバイオリンにしっかり取り付けておくことが大事。
まとめ
今回は、おすすめのバイオリンミュートについて解説しました。
内容をまとめると、
以上です。
バイオリンミュートを使って家で練習するのもいいですが、家での練習だけだと必ず挫折します。
なぜ挫折するのかというと、家での独学だけでは正しい練習ができないから。
正しい練習を積み上げるためには、音楽教室でのレッスンが必須。
『音楽教室おすすめランキング』ではオススメの音楽教室を紹介。
バイオリンを趣味にして失敗したくない方は是非見てみてください。
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