フィドルって何?バイオリンとどう違うの?練習時間も限られてるし早く上達できる方がいいなあ
こんな悩みに答えます。
✔︎音楽歴26年
✔︎バイオリン歴20年のレイトスターター
この記事を書いているわたしはバイオリン歴20年のレイトスターターです。年間360日練習を20年間続けてきました。様々なレッスンを受けてきた経験を生かしてレイトスターター向けの記事を書いています。
今回はフィドルとは何か。バイオリンとの違いについて解説します。
ダンスのための楽器がフィドルであり。演奏のための楽器がバイオリンです。
そんなフィドルの特徴とバイオリンとの違いを深堀していきます。
フィドルを始めてみたいという方は是非最後まで見てみてください。
読んだ後にはフィドルの楽しさや良さがわかるはずです。
フィドルとは
民族音楽で使われるバイオリンのことをフィドルと呼びます。
フィドル音楽を一発でイメージするにためにはこちらの動画を見てください。
映画「タイタニック」での船上でのパーティでアイリッシュ音楽に乗せてダンスするシーンです。
フィドルの真髄はこのシーンに詰まっています。
つまり、
・一般人が酒場ではしゃぐための楽器
です。
その価値観なので、
・ノリ
・楽しむ
が最重要視されます。
これがフィドルと言っていいでしょう。
フィドルとバイオリンの違い
フィドルとバイオリンの違いをここに整理します。
基本的にここでのバイオリンはクラシック音楽におけるバイオリンということで書きます。
価値観
フィドル | 踊れる」 音楽にすること。 「ノリ」、奏者の個性、 を重視。 |
バイオリン | 作曲者の意図を正確に 再現することや音色を 重要視。 |
演奏場所
フィドル | 酒場、カフェ、 ストリート |
バイオリン | 主に室内の ステージ。 |
音色
フィドル | 何でもオッケー。 |
バイオリン | 曲想や アーティキレーション ごとに対応できる 柔軟な音色。 |
求められること
フィドル | ノリ、 いかに皆を踊らせるか、 いかに盛り上げるか。 |
バイオリン | いかに 作曲者の意図通りの 演奏を行うか。 |
弾き方
フィドル | テキトー。 |
バイオリン | 何百年も積み上げられた バイオリンの演奏方法を 実践する。 |
楽器の質
フィドル | 何でもオッケー。 高い楽器はもったいない。 |
バイオリン | 基本的に安い品質の 悪い楽器よりも、 価値値段の高く 品質の良い楽器を扱う方が 良いとされている。 |
フィドルとバイオリンでは求められていることや、価値観もまったく違いますね。
もしバイオリンとして練習を進めたいという方はこちらの記事をご覧ください。
フィドルはコスパ重視の人におすすめ
フィドルはこんな方におすすめです。
・練習時間があまりない
・お金をかけたくない
・早く曲が弾けるようになりたい
フィドルの曲は音符は簡単
フィドルの曲はほとんどが1stポジションで弾けます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
さらにクラシック音楽のように「こう弾かなければならない」というような制約もないので、バイオリン初心者の方でも曲自体はすぐに弾けるようになります。
なので、練習時間があまりない方や早く曲が弾けるようになりたい方にはおすすめです。
楽器はオンボロ楽器で良しとされる
フィドルは元々はヨーロッパの貧しい農民たちの楽器だったので、楽器自体の質は全く問われません。
というか弾く場所が酒場なのでビールが楽器にかかることもあるだろうし、そもそもめちゃくちゃガヤガヤなので楽器自体の音質の良し悪しはまったく意味を無さないです。
まずはフィドルを極める、という方でしたらネットで売っている安いセットバイオリンで十分です。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
バイオリン初心者におすすめのセットバイオリン5選【もう悩まない】
フィドルは独学でも十分
バイオリンは独学だけではなかな難易度高いですがフィドルは独学でも十分です。
なぜかというと、クラシック演奏のようにガチガチに弾き方を固める必要はないからです。
フィドルの精神は基本は、
・個性重視
・自由を重視
・アドリブ性重視
なので。
ただ、フィドルは弾き方が独特な部分もあるのでレッスンを受けても十分だと思います。
フィドルの練習方法
ここではフィドル=アイリッシュフィドルでの説明になります。
アイリッシュフィドルは装飾音の扱い方が肝です。
譜面通りに弾くなんて言語道断!なんですよね。
アイリッシュで大事な装飾音は以下です。
・カット
・ロール
・トリプレット
・グリッサンド
詳しい説明、やり方はこちらの記事をご覧ください。
【失敗しない】アイリッシュフィドルの弾き方解説【初心者向け】
まとめ:自由さがウリだが基礎はしっかりしていた方が良い
フィドルとは何か、バイオリンとの違いなどについて記事を書きました。
まとめます。
✔︎民族音楽で使われるバイオリンのことをフィドルと呼ぶ
・ノリ、楽しむことが重視される
✔︎フィドルとバイオリンの違いは、価値観、演奏場所、音色、求められること、弾き方、楽器の質で正反対の違いがある
✔︎フィドルはコスパ重視の人におすすめ
・フィドルの曲は簡単
・楽器はオンボロでもオッケー
・フィドルは独学でもいける
以上です。
フィドルは自由さがウリですが、フィドルだけでバイオリン人生が終わるのはもったいないと思います。
クラシックの基礎を学んだ上でフィドルをやると、音楽の楽しみ方の幅は何倍も変わってくるからです。
クラシックの基礎を学ぶにはプロのレッスンが必須。
興味があればこちらの記事も参照してください。
それではまた。
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