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バイオリン購入で失敗しない値段帯は?初心者用の安い物から上級者用まで解説

バイオリン

バイオリン初心者ですがどの値段帯のものを選んだら良いか分かりません。初心者でも一生物として値段の高いバイオリンを買った方が良いのでしょうか?選ぶ基準を値段帯の基準と具体的な選び方を教えたもらいたいです。よろしくお願いします。

ねるね
ねるね

いつもねるねブログにお越し下さりありがとうございます。今回はこんな質問があったので初心者がバイオリンを選ぶ際の値段帯、選び方について解説します。

すぐに解説を見たい方はこちらを確認する!

筆者プロフィール

名前:ねるね
バイオリン歴:大人から始めて21年以上。オーケストラのプレイヤーとして18年活動。

https://twitter.com/Mryan99332547/status/1294840264796696578

Twitterでもバイオリンの有益な情報を発信してるからフォローしてね🐶

当ブログの結論

・初心者にオススメなのは10万円以下の量産型バイオリン。
・バイオリンの値段帯は目的、予算によって選ぶ基準が変わる。
・値段帯のやすい物であればネットでも十分。
・高額なものは必ずプロの専門家と一緒に選んでもらう。

バイオリンを始めようとした初心者「どんな値段帯のバイオリンを選べば良いの?」「選び方がわからない」とバイオリンを手に入れる前からめんどくさくなるケースは多いです。

私は21年前に大人からバイオリンを始め、4つのバイオリンを使用してきて選び方で失敗したり非常にツライ経験をしてきました。

そのことから、これから始める初心者の方がそんな目にあってほしくない、という想いで今回の記事を書きました。

この記事では初心者が迷わずバイオリンを購入できるよう、初心者にオススメのバイオリンの値段帯となる考え方から選び方までまとめて解説します。

「バイオリン選びで失敗してお金を無駄にしたくない!迷ってる時間を無駄にしたくない!」という方は是非この記事を参考にしてください。

(この記事はこちらの論文の一部を参考にさせていただいております。)
著者大木 裕子 イタリアにおけるヴァイオリン産業のブランド戦略–クレモナのヴァイオリン工房

バイオリンの選び方のウンチクはいいからオススメを早く教えてほしい!という方はこちらをご覧ください!

バイオリンの選び方を動画で確認したい方はこちらの動画がオススメです。島村楽器さんが説明している動画。

楽器屋さんの解説はとてもわかりやすいです。

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失敗しないバイオリンの選び方【値段と性能の関係を理解する】

【初心者にオススメな値段】バイオリンの値段別の特徴を解説

バイオリンは基本的に値段が高くなれば質も上がります。

ねるね
ねるね

安いバイオリンは量産品が多く、作りが高級品と比べて雑な場合が多く、素材も良い物が使われないためです。

つまりバイオリンの質は、使用する木材の質や制作にかける手間・時間などにより大きく違ってきます。

丁寧に作られた楽器はそれだけバイオリンの性能も上がり、値段も上がります。

以下で値段とバイオリンの質の関係を表にまとめました。

楽器の
値段
10万円以下10万円〜80万円80万円〜150万円150万円以上〜
制作
方法
量産型量産型or手工芸品
(一人の職人に
よる手作り)
量産型or手工芸品
(一人の職人に
よる手作り)
量産型or手工芸品
(一人の職人に
よる手作り)
素材
の質
主な
産地
日本製、中国製日本製、中国製、
クレモナ以外の
ヨーロッパ製
ヨーロッパ製
、クレモナ製
クレモナ製
特徴コストパフォー
マンス最優先な
ので
造りが大味な
ものが多い。
ヨーロッパの無名な
製作者の中古や
レベルなしの楽器は
この値段帯が多い。
日本国内や中国製の
有名な製作者の楽器
は中間マージンが
発生しなかったり
人件費が安価なので。
クレモナ製だと
100万円する
ようなものがこの
値段で手に入る。
ヨーロッパの
有名な製作者
の新作はこの
値段帯が多い。
有名な巨匠の
作品は性能も
良いが値段も高い。
オールドなどの
資産価値が入って
いる物は性能以上に
値段が高い。
(ガルネリや
ストラディバリなど)
こんな
人に
オススメ
初心者中級者上級者音大、
プロを目指す人

(注:クレモナとはイタリアのバイオリン制作の聖地と呼ばれる地域)
(注:上記はあくまでも目安で、日本製の100万円のものやクレモナ製の50万円以下のものもあります。)

ねるね
ねるね

この表でもわかる通り初心者にオススメなバイオリンは10万円以下の量産型バイオリンです。

10万円以下のバイオリンを初心者向けとしている理由

ねるね
ねるね

初心者で、とくにお試しでバイオリンを始める方は10万円以下のバイオリンを選ぶことをオススメします。

初心者は挫折する可能性があるからです。

高い値段を買ってすぐに使わなくなったらもったいないです。。

それに安いバイオリンでも十分上達できますよ。

バイオリンを本当に好きになってからの方が良いバイオリンを選ぶことができます。

(注:しかし予算が許すなら高いバイオリンを買った方が上達は早い。)

量産型と手工芸品(ひとりの職人による手作り)は何が違うの?

量産型の大まかな定義

量産型とは工場で大量生産されるバイオリンのことです。

元来バイオリンは工房で職人がひとつひとつ手作りで行ってきた歴史があり産業革命のあとバイオリンも工場で大量生産されるようになりました。

バイオリン制作が工業化することによって安価なバイオリンを大量生産することが出来、バイオリン人口は急速に増えた功績があります。

その後世界的に量産化の傾向はますます進んでいます。

ねるね
ねるね

近年は工場の精密化、ヨーロッパの伝統技法の技術移転などにより品質は安定しています。

日本で良く使われる量産型のバイオリンの産地は日本製や中国製が多く、ヨーロッパではドイツ、フランス、チェコでも作っています。

国内で有名な量産品では鈴木バイオリンやヤマハバイオリンがあげられます。

手工芸品の大まかな定義

ねるね
ねるね

手工芸品とはひとりの職人がひとつひとつ丁寧に最初から最後まで制作するバイオリンのことです。

「耳を澄ませば」の誠司くんの作るバイオリンも手工芸品ですね。

バイオリンは元々は手工芸品から始まり、産業革命を経てバイオリン制作も工業化して量産型が爆発的に増えた歴史があります。

手工芸品はひとりの職人による手作りのバイオリンのこと

量産型バイオリンと手工芸品バイオリンの特徴を比較

種類量産型バイオリン手工芸品バイオリン
品質安定製作者によって
まちまち
安定製作者によって
まちまち
10万円
レベル
の楽器
コスパ良いコスパ悪い
10万円
〜80万円
レベル
の楽器
コスパ良い製作者によって
まちまち
80万円
〜150万円
レベル
の楽器
コスパ普通製作者によって
まちまち
150万円
以上
レベル
の楽器
ほとんど
存在しない
判定不能

え?手工芸品は安定してないやん!?

つまり手工芸品は製作者によって品質が大きく変わる特徴があります。

もちろん、量産型でもメーカーや価格帯で品質は変わりますがむしろ値段帯によっての品質にブレがないとも言えます。

ねるね
ねるね

どういうことかというと、10万円以下ならこんな質。40万ならこんな質。100万ならこんな質。

というように値段帯での品質の予測がたてやすいということです。

例えばパソコンを例にとります。

同じ機種の同じ値段帯でも物によっては性能が多少変わるということはないですよね。それと同じです。

手工芸品の地域別価格帯比較

地域日本中国ドイツクレモナ
同レベルの質の楽器の価格100万円70万円150万円200万円

なんでクレモナはこんなに高いの!?

これはクレモナ地方のバイオリンのブランド化戦略があげられます。

・現在クレモナ市では同市の伝説の職人ストラディバリを代表される黄金期を復活させるべく制作学校や音楽院の設立、制作コンクール、展示会の開催などの取組を行っている。
・工房をクレモナに集中させる戦略をやっている。
・製作者のネットワークの強化を積極的に推進している。

このような戦略でさらにストラディバリが制作していた場所としてのブランドが強力な楽器販売の付加価値となっているからです。

値段帯によってのオススメ楽器比較表

10万円代量産型
10万円
〜80万円
量産型
80万円
〜150万円
手工芸品
(ヨーロッパ産
クレモナ産含む)
150万円
以上
手工芸品
(クレモナ産)

10万円代だと量産型がオススメです。

手工芸品は安定していない可能性が高いからです。

どこの誰が作ったかわからない古い楽器や未熟な職人もこの価格帯をつけることが多いです。

量産型のバイオリンはコスパが良いので初心者にオススメ。

量産型のバイオリンはコストパフォーマンスが高いので初心者にオススメです。

それは上記で説明した通り、大量生産で作るので手作りよりも安く購入できる点と近年では制作にAI(自動設計できるロボット)を取り入れることで品質がとても高度になりより安定していることが理由です。

ユニクロは品質が良いものがすごくお安く手に入るじゃないですか。

なのでとても安心してお買い物できますよね。

そんな感じをイメージしてもらえればと思います。

量産型のバイオリンはコスパが良い。

量産型は質は悪いってTwitterでたまに言われてるけど?

量産型だから質が悪い、というわけではありませせん。

手工芸品と言われる手作りのものでも質が悪いものもたくさんありますし、むしろ量産品の特徴として品質が安定しているので手工芸品よりもハズレを引く可能性は少ないです。

じゃあなんでそんなことが言われているの?煙のたつところには原因があるんじゃ、、

使用される素材は最高級なものではないと言われていて、表面のニスはラッカーやポリウレタンといった塗料のスプレーで仕上げていることが多いのが特徴です。

さらに大量生産のためにスピード生産が優先されるため手作りと比べて造りが大味になります。

これらの点が質が悪いと言われてしまう原因です。

初心者にオススメのバイオリン5選

上記の理由を踏まえて初心者にオススメのバイオリンを5つ紹介します。

画像
名前ブラビオールV7SG
ヤマハバイオリン
鈴木バイオリンNo.230ニコロサンティ NSN60SEna バイオリン No.10カール・ヘフナー
バイオリン No.75
メーカー
(ブランド
名)
YAMAHA鈴木バイオリンニコロサンティEna Violinカール ヘフナー
価格
(税込)

※価格は
変動
可能性
あり
63,000円45,000円43,780円55,000円82,500円
個人的

オススメ度
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️☆⭐️⭐️⭐️☆☆⭐️⭐️⭐️☆☆
メジャー度⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️☆☆☆☆⭐️☆☆☆☆⭐️☆☆☆☆
なぜこれを
オススメ
するのか
ヤマハは技術設計の精密さ
は世界有数
鈴木は日本に
バイオリンを広めた会社
ニコロサンティは
葉加瀬太郎氏オススメ
恵那楽器は
鈴木バイオリンを
作っていた
カールヘフナーは
欧州(本場)の技術で
製作
こんな人
には
オススメ
しない
・安定を求めない人・伝統を求めない人・ミーハーではない人・国産が嫌いな人ヨーロッパが嫌いな人
弾いて
みた感想
音質◎
弾きやすさ◎
音質◯
弾きやすさ◯
音質◯
弾きやすさ◎
音質◯
弾きやすさ△
音質◯
弾きやすさ◯
弾いた期間半年30分30分30分30分
弾いた場所練習室、家(響かない所)
・ホール(響く所)
楽器店(響く所)楽器店(響く所)楽器店(響かない所)楽器店(響く所)
特徴・音響測定を繰り返し
開発したニスを使用
・削り出しで形成した
響板を使用
・マイスター茂木監修・日本製の材料を使用・生産は中国だが
ドイツメーカー
なので
ヨーロッパの技術で
作られている
生産国日本日本中国(日本メーカー)日本中国(ドイツメーカー)
詳細     
購入場所

誰でもバイオリンを無料で手に入れられる方法

バイオリンは安いものでも数万円するし、ハードルが高いなぁ。楽器以外でも備品がたくさんいるし、レッスンも受けたいと思っている

バイオリンを趣味にするということは、楽器以外でもお金がかかります。

✔︎初期費用

バイオリン
(セット品)
50,000円
5,000円
肩当て1,500円
譜面台2,000円
教本代5,000円
レッスン代10,000円/月
合計73,500円

金額に個人差は出ると思いますが大体こんな感じ。

楽器を買うことは初心者にとって大きな壁です。

ねるね
ねるね

しかし、バイオリンをタダでゲットする方法があります。

EYS音楽教室では無料で楽器をプレゼントしてくれるサービスがあり無料体験を受けて登録すれば誰でも無料で楽器を受け取ることができます。

もちろん、音楽教室でのレッスンを検討している方限定になる方法ですが、もしバイオリンを独学だけでなくプロに習ってみたいという方にはとても有益な方法です。

現在キャンペーン中なのでキャンペーンが終わる前に今すぐお申し込みください!

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予算にとても余裕があるなら10万円以上のバイオリンがオススメ

ねるね
ねるね

バイオリンって楽器の性能によって上達スピードは変わるのはご存知ですか?

理由は色々あって、

・質の良いバイオリンは楽に良い音が出せる
・最初から良い音で練習することによって上達曲線が変わる。

これに尽きます。

こちらのグラフをご覧ください

(これはあくまでも一般論で質の良いバイオリンを使用しても上達できない人もたくさんいる)

着目する点

・バイオリンの質によって最初のスタート地点が違う
・質の悪いバイオリンで練習を続けても質の良いバイオリンの練習効率を超えることはない

極端な例でいうと、自転車に乗った人と、バイクに乗った人がどちらも早く走れる練習を開始します。どっちが先に上達できますか?

答えは、練習するまでもなく最初から「バイクに乗った人」ですよね。

10万円以上のバイオリンはプロと一緒に選ぶ

プロか熟練者と一緒にバイオリンを選べば失敗しない

バイオリンを楽器屋で買う場合はひとりで選ぶよりも二人以上で選んだ方が良い楽器にめぐり会えます。

その上でプロの演奏家か自分よりも数段上の熟練演奏者と一緒に選ぶことが重要。

初心者の場合だと、

・自分の目指す音が定まっていない
・良い楽器と悪い楽器の見分けがつかない
・お店の販売員に言いくるめられる

このような理由で良いバイオリンに巡り合える可能性が低くなってしまいます。

専門家にアドバイスをもらいながら一緒にバイオリンを買うことを強くおすすめします。

専門家との接点をもつ方法は音楽教室でプロの先生のレッスンを受けることです。

以下では、オススメの音楽教室18社を徹底比較していますので、興味のある方は見てみてください。

【2022年最新!】音楽教室おすすめ18社を徹底比較|人気な理由を解説

楽器を借りて色んな場所で試奏する

バイオリンを試奏するときは楽器店だけでなく、色んな場所で試奏することをオススメします。

色んな条件の場所でそれぞれの響き方を聴いてみないと楽器の本来の質や良さがわからないからです。

試奏場所の例

・楽器店
・自宅
・練習室
・ホール

ねるね
ねるね

初心者のうちは響きの違いが見分けられないのでプロの先生に聴いてもらいましょう。

楽器屋めぐりをやる

バイオリン購入をひとつのお店で決めてしまうのは危険です。

ねるね
ねるね

たくさんの楽器店を回ってたくさんの楽器を見てまわる必要があります。

理由

・お店ごとに扱っている楽器の特徴や種類、数が違うから。
・お店によって同じ製作者の楽器でも価格が違う場合があるから。

✔︎大手楽器店の特徴

メリット

・品揃えが多い。

デメリット

・売上、利益重視。(いらんものまで進めてくる)

✔︎個人楽器店の特徴

メリット

・掘り出しものの楽器がある。
・値段交渉がやりやすい。

デメリット

・選択肢が少ない(品揃えが少ない)

✔︎有名ブランドの楽器は相見積もりを取る

有名製作者の楽器は相見積もりを取った方が良いです。

上記のようにお店ごとに営業方針が違うので値段の差が生まれてきます。

相見積もりが取れない場合は「あそこのお店では〜円で売られていた」「ネットで見たら他のお店は〜円で売られていた」と伝えるだけでオッケーです。

信頼できる楽器店の見分け方

信頼できる楽器店の特徴を述べます。

・押し売りしてこない。
・購入者の意見を聴いて購入者が満足できる楽器を勧めてくれる。
・ブランド楽器は鑑定書がついている。
・アフターケアがしっかりしている。
・著名なプロも出入りしている。

バイオリンは安いものは数万、普通のアマチュアでも何百万の楽器を購入します。

なのでかなり高い買い物になるんです。

そんな高い買い物をするのに上記のような対応をする楽器店は信用しない方が吉。

ねるね
ねるね

車屋さんでクルマを買うときはかなり丁重な応対をされるハズです。

楽器は信頼できるお店で購入する。

オールドと中古の違い

バイオリンは手工業品がメインなので中古という概念が存在しません。

バイオリンの世界では大昔(200年以上前)に手作業により素材や製法にこだわって誕生した楽器はオールドと呼ばれます。

オールドバイオリンの価値

・長い年月のよる独特な音に変化する
・ブランド的な価値

中古の概念

・使い古された工業製品

ねるね
ねるね

工業品ではないからそもそも中古という概念はないんだね。

Amazonや楽天で売ってある9万円以下とかで売ってある楽器は工業品(量産型)のバイオリンが多いためこれらの楽器の使い古されたものは中古と呼んでもいいかもしれませんが、現実的にはそのように呼ぶ人はほとんどいません。

ねるね
ねるね

もちろん工業製品なので時間をかけても音の価値が上がることはないですしブランド力も上がりません。

バイオリンには中古という概念は存在しない。

ストラディバリウスの価値

みなさんは正月番組でお馴染みのストラディバリウスという楽器は聞いたことあるかと思います。

そんなストラディバリウスは程度の差を超えた価値になっているという意見もあります。

あるアメリカの実験でストラディバリウスよりも現代の新作楽器の方が優れているという実験結果が出たためです。

ストラディバリウスと言えば正月番組の芸能人格付けではお馴染みの楽器です。

10億円以上の額で取引されることもある楽器。

そんなストラディバリウスの100分の1ほどの価格の楽器の方が優れているという実験結果が出たのです。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

【実はショボい!?】ストラディバリウスの本当の価値を紐解く

ブランド信仰は捨てる

コスパ重視ならブランド信仰をやめるのもひとつの手です。

上記でバイオリンの価値=値段と書きましたが、これは統計学的な意味であり価格の安い楽器で良い楽器もたくさんあります。

とくにイタリアの隣のドイツはクレモナ製の楽器と同じ品質で安い楽器にたくさん出会えるし、日本国内ではクレモナと同じ品質のものがもっと安く買えます。

さらに近年では中国製の楽器でも良質なものがたくさん出てきています。

ねるね
ねるね

そもそも今の中国は日本よりもテクノロジーや経済は先を行っているからね。

値段の安いバイオリンで上達はできるのか

安いバイオリンでも上達できますし十分楽しめます。

サッカーを思い出してください。

昔のブラジルのサッカー少年はストリートではだしでサッカーをしてテクニックを磨いていって、いずれブラジル代表になる選手なんてたくさんいました。

スポーツの世界ではたくさんこういう話はありますよね。

バイオリンでも同じなんです。

詳しくはこちらをご覧ください。

【下手になる!?】バイオリンは安いものは買っちゃだめ!?

値段の安いバイオリンでも楽しめるジャンル

音楽性に楽器の質を過度に求めないジャンルがあります。

・フィドル
・ジャズ

この2つのジャンルはなぜ楽器の質を求めないか細かく解説します。

フィドル

フィドルとはヨーロッパやアメリカなどの民族音楽で使われるバイオリンのことを指します。

その際の演奏方法をフィドル奏法と読んだり、フィドルする、と言ったりすることが多いです。

映画『タイタニック』より

こんな雰囲気なのでフィドル音楽にはバイオリンの質はあまり求められません。

ねるね
ねるね

そもそもこんな場所に高価ばバイオリンを持って行きたくないですよね。

フィドルに関してはこちらの記事をご覧ください。

フィドルを勧める3つの理由【バイオリンはコスパ悪い?】

フィドル音楽は安物楽器で十分。

ジャズ

ジャズはアメリカの黒人が産んだ音楽です。

そのジャンルの中にバイオリンでジャズをするジプシージャズという音楽があります。

ジャズも楽器の質よりもノリや音楽性を重視するスタイルです。

ねるね
ねるね

そもそもマイクを使うことも多いです。

ジャズに関して詳しくはこちらの記事をご覧ください。

【初心者向け】ジャズバイオリンとは何か?基礎知識と始め方を解説

【オススメを紹介!】エレキバイオリンの失敗しない購入方法

初心者でエレキバイオリンから始める方もいますが、アコースティックバイオリンとエレキバイオリンは違う楽器だということを理解しないといけません。

(アコースティックバイオリン=普通のバイオリンのこと)

違いは以下です。

①音色の違い
②弾き心地の違い
③ジャンルの違い

①音色は、アコースティックバイオリンの音は

・バイオリン本体と自分の体が共鳴している

エレキバイオリンは

・スピーカー、ヘッドフォンから流れてくる音

これらの違いがあります。

②弾き心地は弓の発音の違いが一番大きいです。

③ジャンルは

・アコースティックバイオリン=なんでもいける
・エレキバイオリン=ロック、ジャズ、ストリート、ポップス

こんな感じで違います。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

知らないと損する!バイオリンと電子バイオリンは違う楽器なの!?

オススメのエレキバイオリンを解説!

では実際にエレキバイオリンを選ぶ際はどんなものを選んだらいいのか。

用途や好みによって選ぶ必要があります。

・自宅で静かに練習する場合
・ライブで演奏したい場合
・コスパ重視したい場合

大きくこの3つに分けられます。

ねるね
ねるね

以下ではオススメのエレキバイオリンの比較表です。

画像
名前サイレントバイオリン
YSV104
サイレントバイオリン
SV250
エレクトリックバイオリン
YEV104
キクタニ
エレクトリック
バイオリンESV-380
Pretorio
エレクトリック
アコースティック
バイオリン
メーカーYAMAHAYAMAHAYAMAHAKIKUTANIミュージック弦楽器工房
prio music&craft
価格83,997円141,000円71,000円38,880円48,000円
オススメ度⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️☆⭐️⭐️⭐️☆☆⭐️⭐️☆☆☆⭐️⭐️☆☆☆
特徴
実音の小ささ。
胴鳴り感
(木製のバイオリンのような
響きをもった感触)。
木製バイオリンと同じ
重さとバランス。
繊細な演奏表現が可能。

良質なデザイン性。
ナチュラルな音質
中国製。セット商品
(弓、松脂等付き
アコースティック型の
エレキバイオリン。
こんな人に
オススメ
お家で近所迷惑に
ならず練習したい。
木製のバイオリンに
近い響きを感じ
たい人。
お家で近所迷惑にならず
練習したい。ライブ演奏を
したい人。

ステージ映えしたい。
ライブで演奏したい人。
お試しで購入したい。
お家で近所迷惑に
ならず練習したい。
楽器の質に
こだわらない人。
将来、ジャズや
バンド系サウンドで
演奏したい人
購入する

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

【え⁉︎知らないと損】エレキバイオリン(サイレント・電子)おすすめ5選【初心者向け】

値段の安い弓では上達できるのか

弓に関しては良い弓を使った方が上達のスピードが早いです。

なぜなら、

よい弓を使うメリット

・難しいテクニックをより簡単にできる
・テクニックが身につきやすい

悪い弓を使うデメリット

・難しいテクニックを使いづらい
・変な悪いクセがつく

ということになります。

ねるね
ねるね

この【良い弓に越したことない】度合いは、バイオリン本体よりも弓の方が断然強いものになります。

そして、

良い弓=値段の高い弓

となりやすい傾向があるので(絶対ではありません )

弓に関しては予算とやる気があれば出来るだけ良い弓を購入した方が良いです。

ですが、悪い弓を選んだからといって上達がまったくできないということではありません。

わたしも初心者のときは、1年間は倉庫の奥から出てきたクソ弓を使っていましまので笑

弓の値段相場

バイオリン選びと同じように弓選びも重要です。

下記の図は目的別の弓の価格表です。

価格目的
0
〜5万円
初心者、
まずはお試しな方
6万
〜10万円
バイオリンを
長く続けていくと
決心した人
10万
〜35万円
アマチュアでガチで
バイオリンをやりたい方
35万
〜100万円
音大、
プロを目指す方、プロ
100万円
ガチプロ

このように、目的に応じて弓も選ぶ必要があります。

詳しくはこちらの記事をごらんください。

【もう迷わない!】バイオリン弓の正しい選び方

バイオリンの備品、各々の値段帯

バイオリンの備品についての値段帯はこちらにまとめています。

初心者にこそ読んでほしい!バイオリンを始めるのに必要なもの一覧【オススメも解説】

これらの値段帯をトータル費用を考える上で参考にしてください。

バイオリンを購入後はメンテナンスが大事

バイオリンを購入後はメンテナンスが大事
バイオリンのメンテナンスとは

・バイオリンを磨くこと。
・弦を張り替えること。
・弓の毛を張り替えること。
・駒を調整すること。

以上のメンテナンスを定期的に行う必要があります。

ねるね
ねるね

バイオリンは生き物です。長く良い状態で使っていくためにはメンテナンスが必須です。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

【知らないとバイオリンが死ぬ!?】バイオリンを守るメンテナンス術

バイオリンの失敗しない練習の進め方

バイオリンその他諸々準備が整ったら、実際にバイオリンの練習を始めていきます。

ねるね
ねるね

わたし個人としては、練習を進めていくにはプロからのレッスンがめっちゃおすすめです。

上記には独学で進めていく道もあると書きましたが、下記の方はプロによるレッスンを検討してみてください。

✔︎予算に余裕がある
✔︎時間をお金で買いたい
✔︎確実に上手くなりたい

詳しくはこちらの記事をごらんください。

【2022年最新!】音楽教室おすすめ18社を徹底比較|人気な理由を解説

もちろん、無料で進めて行きたいという方にも初心者の方のための練習の羅針盤をまとめています。

良ければこちらの記事を活用してください。

これで迷わない!初心者のためのバイオリン練習の羅針盤

まとめ:バイオリンは自分の目的にあったものを選ぶのが最適解

この記事ではあなたが、どんな値段帯のバイオリンを選べば良いのか解説しました。

まとめると以下です。

✔︎バイオリンは程度の差はあるが、値段=価値。
✔︎バイオリン選びの本質は自分の目的、状況に合った最適なものを選ぶ。
✔︎値段の安いバイオリンでも上達できる。
✔︎高価なバイオリンを購入するときは気を付ける。
✔︎バイオリンを選ぶ際はプロか熟練者と一緒に選ぶのがおすすめ。
✔︎安いバイオリンはネットで売っているセットバイオリンの購入もオススメ
✔︎電子バイオリンの購入の際は普通のバイオリンとの違いに気を付ける。
✔︎電子バイオリンの購入の際は普通のバイオリンとの違いに気を付ける。
✔︎バイオリンを始める際はバイオリンに関わる備品やトータルの費用を把握して本体を購入する。
✔︎バイオリンを購入後はメンテナンスが大事
✔︎バイオリンを始めるにあたってガチならレッスンがおすすめ。でも、独学でも十分上達できる。
✔︎弓はバイオリン本体よりも質の良さが上達の程度に影響が出やすい。

わたしは今まで何度もバイオリンを購入してきました。

・初心者
1年目
倉庫の奥から出てきた
クソ楽器と弓を使用【0円】
・3年目30万の方バイオリン
と13万の弓を購入
・15年目100万のバイオリン
と45万の弓購入
ねるね
ねるね

このように初心者1年目から3年目までは実質0円の楽器を使っていました。

ですが、経験を積んでいく中でもっと良いバイオリンが欲しくなり、バイオリンのランクもステップアップしていきました。

なので、どうしたら良いか迷っている方はとりあえず最低ランクのバイオリンを選んでから始めても十分いいんじゃないかと思っています。

以上です!

このブログでは、バイオリンを中心に音楽が役立つ知識を発信していこうと思っています。

もしイイなと思ったら他の記事も御覧ください。

それではまたー!

(完)

筆者プロフィール

音楽歴26年これまでに30人以上のプロの音楽家に指導頂いてきました。活動は主にオーケストラのバイオリン演奏員。メインジャンル;クラシック。その他;アイリッシュ、ジプシージャズなど。国内コンクール多数参加。演奏技術レベル;野球でいうところの社会人野球レベルです。※記事の趣旨;26年で培った音楽の知恵、経験を元に学生オケ初心者、レイトスターター向けに練習方法、音楽マインドの解説に特化した記事です。

コメント

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