![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/05/cat3_1_question-150x150.png)
楽譜の読みかたがよくわかりません、いろんな記号がでてきて、これらを全部理解するのはむずかしい気がするんだけど早く曲を弾きたいよぉ。楽譜の読み方をわかりやすく教えて欲しいな。
バイオリン初心者が楽譜を見ると「何が書いてあるかわからない。」と挫折してしまうケースは多いです。
わたしも大人になってバイオリンを始めて20年経ち今では楽譜を読むのに苦労しなくなりました。
しかしその20年間の間に楽譜の読み方で何度も苦労をして遠回りをしてきました。
そこで今回は初心者でも楽譜の正しい知識を知ればすぐにでも楽譜が読めるようになるよう、【楽譜読むための基礎知識から楽譜を読むためのコツ】までまとめて解説します。
今すぐにでも楽譜を読めるようになりたい!という方は最後まで読んでみてください。
名前:ねるね
バイオリン歴:大人から始めて21年以上。オーケストラのプレイヤーとして18年活動。
バイオリン弾いてるだけで自己肯定感MAXですよね。
— ねるね@ねるねブログ🎻大人からスタート (@Mryan99332547) August 16, 2020
あなたの周りにバイオリンでドレミファソラシドを弾ける人はどれくらいいますか?
おそらくあなたが住んでるマンションには1人もいないでしょうし、あなたの職場にもひとりもいないはずです。
それだけバイオリンを弾いてることは特別なのです🐶
良ければフォローしてね!
楽譜を読むための基礎知識
音名(ドレミファソラシド)とは
下記の図の五本並んだ線を五線譜といいます。
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/01/スクリーンショット-2021-01-08-22.19.11.png)
![ねるね](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/05/cropped-dog1_smile-e1625361039811-150x150.png)
この五線譜に黒丸が並んでいて、この黒丸の位置で音の高さを表しています。
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/01/スクリーンショット-2021-01-08-22.19.11-2.png)
上記の図でドレミファソラシドと黒丸ごとにつけていますが、このように黒丸ごとにそれぞれ名前をつけていくことを音名といいます。
ド〜はド〜なつ〜の〜ド〜♪って歌あるじゃないですか。
ドレミの歌です。
![ねるね](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/05/cropped-dog1_smile-e1625361039811-150x150.png)
このドレミファソラシドが音名って言うんだね。
五線譜に並んでいる黒丸は音名という。
五線譜の読み方
![ねるね](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/05/cropped-dog1_smile-e1625361039811-150x150.png)
五線譜は左から右に向かって読んでいきます
下記の図を見てください。
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/01/スクリーンショット-2021-01-08-22.21.38.png)
左から順番にド、レ、ミ、ファ、、、と読んでいきます。
LINEを打つときも左から右に向かって文字を打つと思います。
その感覚と一緒です。
五線譜は左から右に向かって読む。
ト音記号
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/01/スクリーンショット-2021-01-08-22.22.03.png)
このヘンテコなマークはト音記号と言います。
中央の渦の部分(赤丸にした部分)を見てください。
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2020/06/スクリーンショット-2021-01-08-22.22.03-2.png)
ここが【ソ】の音ですよ。これを基準に音階を数えてねという記号です。
![ねるね](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/05/cropped-dog1_smile-e1625361039811-150x150.png)
なのでこの渦の部分がソだとさえ憶えてしまえばドレミファソラシドは理解できることになります。
![ソ赤丸](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/01/スクリーンショット-2021-01-09-9.20.51.png)
楽譜では他にも記号がたくさん出てきます。
詳しくはこちらでジャンプしてください。
音符の長さ
音符の長さは全音符が基本です。
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/01/スクリーンショット-2021-01-09-13.14.26.png)
![ねるね](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/05/cropped-dog1_smile-e1625361039811-150x150.png)
この全音符を分割して音符の長さは決まります。
こんな感じです。
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/01/スクリーンショット-2021-01-09-13.58.10.png)
玉子焼を分割するようなイメージですね。
音符の長さは全音符が基本
楽譜の読み方を確実にマスターするには音楽教室がオススメ→【2022年最新!】音楽教室おすすめ18社を徹底比較|人気な理由を解説
初心者で覚えておく音はどれくらい?
初心者で覚えておくべき音を五線譜で表しますね。
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/04/スクリーンショット-2021-04-26-21.20.32-1024x404.png)
まずはこれだけでオッケーです。
![ねるね](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/05/cropped-dog1_smile-e1625361039811-150x150.png)
これだけの音が出せれば色んな曲が演奏可能になりますよ
など。
これらの音を出すためにはバイオリンの弦のどこを押さえればいいのか、下記で解説します。
音符と指板の位置
五線譜の読み方の基本が理解したら、どこをおさえたらどの音が出るのか理解することが大事です。
下記で表を載せています。
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2020/06/指板表フラット.jpg)
なぜ音符の位置と運指の位置を確認しておく必要があるのかというと音符の位置(視覚)、運指の位置(触覚)→このふたつの感覚をリンクさせるのが大事だからです。
![ねるね](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/05/cropped-dog1_smile-e1625361039811-150x150.png)
音感がない初心者は音符の位置を見て反射的に感覚で運指の位置を弾き出す感覚を育てることが大事です。
この作業を繰り返すと、音感は自然とついていきます。
要は習うより慣れろの精神で楽譜を読む訓練をしていきましょう。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
楽譜を読むために運指と合わせて訓練をしていく。
音符の付点
付点がついた音符の説明をします。
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/01/スクリーンショット-2021-01-09-14.45.32.png)
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/01/スクリーンショット-2021-01-09-14.56.25.png)
![ねるね](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/05/cropped-dog1_smile-e1625361039811-150x150.png)
付いている音符の半分の長さをプラスしています。(元の長さの1.5倍)
例えばお金を数えるとき、15,000円を1.5万円という言い方をしますよね。
この感覚と似ています。
付点は元の長さを1.5倍にしたもの。
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休符
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/01/スクリーンショット-2021-01-11-21.41.34.png)
音符がない場所のことを休符と言います。
・音を出さない部分を作ことで音楽のメリハリをつくる。
![ねるね](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/05/cropped-dog1_smile-e1625361039811-150x150.png)
例えばJ-POPで間奏とかあるじゃないですか。あれは曲のメリハリをつくるためですよね。
あのときのボーカルの楽譜はずっと休符になっています。
休符は音符がない部分を表す記号。
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楽譜でよく出てくる記号一覧
ここでは、楽譜でよく出てくる記号を一覧でまとめます。
音部記号
音部記号とは五線譜の一番左にあるマークのことです。
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2020/06/image-25.png)
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2020/06/image-26.png)
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2020/06/image-27.png)
これは何のためにあるのかというと、楽器によって音の高さがかわります。
その楽器それぞれの音の高さに応じて、五線譜での音符の相対的な意味が変わる、ということです。
え?
って感じですよね笑。
なので深い意味はあまり考えずに、
・音の高い楽器はト音記号
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2020/06/image-25.png)
・中くらいの音の楽器はハ音記号
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2020/06/image-26.png)
・低い音の楽器はヘ音記号
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2020/06/image-27.png)
こう覚えておくだけでいいです。
それ以上の意味を覚える必要はまったくありません。
ト音記号
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2020/06/image-25.png)
もっとも出現頻度の高い音部記号で、主にバイオリンとか主旋律の楽器で用いられることが多いです。
中央の丸まっているところと五線譜が重なるところがトの音(G)となります。
ハ音記号
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2020/06/image-26.png)
高音楽器と低音楽器の中間に値する楽器によく使われます。
ビオラとかが代表例ですね。
真ん中のとんがっているところがハ音(C)になります。
へ音記号
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2020/06/image-27.png)
低音楽器に使われる記号です。
ベースとかピアノの左手パートで主に使われます。
黒く丸まっているところがへ音(F)になります。
拍子記号
・小節内の拍(音符)がどれだけ入っているかということ。
![ねるね](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/05/cropped-dog1_smile-e1625361039811-150x150.png)
例えば4/4の拍子だったら、小節内に4分音符が4つ入っているという意味です。
3/4だったら4分音符が3つ入っているということ。
じゃあ2/4だったら?、、、、
正解は4分音符が2つ入っているという意味ですね。
下記の画像を見てください。
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/04/スクリーンショット-2021-04-27-19.22.57.png)
小節内に4分音符が4つ
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/04/スクリーンショット-2021-04-27-19.23.23.png)
小節内に4分音符が3つ
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/04/スクリーンショット-2021-04-27-19.23.41.png)
小節内に4分音符が2つ
わかりやすい例でいうとワルツってあるじゃないですか。
ズンちゃっちゃ♪ずんちゃっちゃ♪ていうリズムの。
ズンちゃっちゃ♪ずんちゃっちゃ♪って聞こえるでしょ。
これを紐解くと、
ズン | 1拍目 |
ちゃっ | 2拍目 |
ちゃ | 3拍目 |
3つに分割できます。
これらの1拍が4分音符だったら3/4拍子ということになります。
拍子とは・小節内の拍(音符)がどれだけ入っているかということ。
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強弱記号
アクセント
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2020/06/image-28.png)
![ねるね](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/05/cropped-dog1_smile-e1625361039811-150x150.png)
強くという意味で、アクセントがついていない他の音よりも相対的に目立つように音を鳴らします。
有名なところで、ベートーベンの運命の出だしの、ダ・ダ・ダ・ダーンはダにすべてアクセントがついています。
【ダ】、がすごく強調されているのをイメージできると思います。
スタッカート
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2020/06/image-29.png)
![ねるね](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/05/cropped-dog1_smile-e1625361039811-150x150.png)
スタッカートは一般的には音を短く切って演奏することが多いです。
ただ、イタリア語では【音を切り離す】という意味になります。
ただただ短く弾けばスタッカートでしょ。ていう意味では本来はないです。
なので曲調やフレーズの雰囲気で弾き方が変わるのが正解です。
最初のバイオリンのメロディは楽譜上全部の音がスタッカート!
全くスタッカートな感じに聴こえませんよね。
ただし初心者でそこまで考えるとややこしくなるので今は、
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/05/cat3_1_question-150x150.png)
普通の音より気持ち短く弾くかぁ
と思っておけば良いです。
スタッカートはイタリア語で【音を切り離す】という意味。実際の奏法もそれに準ずる。
テヌート
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2020/06/image-30.png)
![ねるね](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2020/06/image-48-150x150.png)
音を一定に保つ、とか音をできるだけ引き伸ばす、という意味合いをもつ記号です。
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/01/スクリーンショット-2021-01-12-21.27.03-1024x450.png)
音の長さを保って十分に響かせているのがわかります。
装飾音符
装飾音符とは音符に飾りみたいにつける短い音のことです。
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/01/スクリーンショット-2021-01-13-19.59.48.png)
![ねるね](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/05/cropped-dog1_smile-e1625361039811-150x150.png)
装飾音の効果は元の音を華やかに表現するためのものです。
装飾音とは音符につける飾りのようなもの。
楽譜の読み方を確実にマスターするには音楽教室がオススメ→【2022年最新!】音楽教室おすすめ18社を徹底比較|人気な理由を解説
トリル
トリルは、元の音符とひとつ上の音の間を細かく行ったり来たりする装飾音です。
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/01/スクリーンショット-2021-01-13-20.40.04.png)
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/01/スクリーンショット-2021-01-13-20.45.48.png)
ドとシの間を行ったり来たりしています。
![ねるね](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/05/cropped-dog1_smile-e1625361039811-150x150.png)
トリルの効果はフレーズを美しくしたり華やかにします。
トリルは、元の音符とひとつ上の音の間を細かく行ったり来たりする装飾音。
強弱
![ねるね](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/05/cropped-dog1_smile-e1625361039811-150x150.png)
音楽での強弱とは大雑把に言えば、音の強さや弱さのことです。
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/01/スクリーンショット-2021-01-14-21.22.19.png)
例えばジャイアンの歌がありますよね。
これは強弱記号で表すと、fffffffになります。
ff(フォルティッシモ)にfをつけるとfff(フォルティッシシモ)に。
さらにfを付け加えるとffff(フォルティッシシシモ)になります。
pp(ピアニッシモ)も弱くなればなるほどpが増えて(ピアニッシシシ、、、)と【シ】が増えていきます。
音楽での強弱とは大雑把に言えば、音の強さや弱さのこと。
楽譜の読み方を確実にマスターするには音楽教室がオススメ→【2022年最新!】音楽教室おすすめ18社を徹底比較|人気な理由を解説
臨時記号
臨時記号とは何か。
ここでは、
この2つについて解説します。
臨時記号の特徴
下記の画像を見てください。
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/04/スクリーンショット-2021-04-27-19.36.34.png)
緑で囲ってる「♯」「♭」などが臨時記号です。
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/05/cat3_1_question-150x150.png)
それぞれどんな特徴?
♯(シャープ) | 半音上げる |
♭(フラット) | 半音下げる |
×(ダブルシャープ) | 全音上げる |
♭♭(ダブルフラット) | 全音下げる |
♮(ナチュラル) | 上記の記号を全部無効化する |
臨時記号における楽譜上のルール
臨時記号の効果でいくつかルールが存在します。
下記の音に臨時記号がついたとします。
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/04/スクリーンショット-2021-04-27-19.39.11.png)
![ねるね](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/05/cropped-dog1_smile-e1625361039811-150x150.png)
この音はド♯の音なんですが、この小節内の他の音符も♯がつくルールがあります。
ではどの音に♯がつくでしょう?
正解は、
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/04/スクリーンショット-2021-04-27-19.41.29.png)
ということです。
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/05/cat3_1_question-150x150.png)
え、同じ音?
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/04/スクリーンショット-2021-04-27-19.41.29.png)
上記の音は両方とも「ド」の音です。
音の高さが違っても「ド」に臨時記号がついたらどんな高さの「ド」の音も全部臨時記号が付きます。
速度記号
速度記号を説明する前に、テンポ(曲のスピード)について軽く触れておきます。
![ねるね](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/05/cropped-dog1_smile-e1625361039811-150x150.png)
テンポについての基礎理解がないと速度記号の意味が理解できないんですよ。
テンポについては知ってるよ!という方はこちらで読みとばします。
テンポについて
音楽のテンポは世界共通で数字で表します。
この画像を見てください。
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/04/スクリーンショット-2021-04-27-19.54.44-1024x140.png)
楽譜の左っ側の一番最初に書いてあるこれ。
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/04/スクリーンショット-2021-04-27-19.52.47.png)
この数字の大小によって曲のスピードは変わります。
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2020/06/ぱんだ-150x150.png)
横についてる数字の意味は?
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/04/スクリーンショット-2021-04-27-19.59.11.png)
1分間で4分音符を何回か数えるかということになります。
上記の画像では1分間で4分音符が60回数えられるスピードという意味。
下記例
・♩=120 | 1分間に4分音符を 60回数えられるスピード |
・♪=60 | 1分間に8分音符を 60回数えられるスピード |
実際のテンポはどれくらいかはメトロノームで確認してくださいね。
メトロノームアプリのダウンロードはこちらからできます。
よって♩=120と♪=60は同じテンポになります。
(♩=120)=(♪=60)
![ねるね](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/05/cropped-dog1_smile-e1625361039811-150x150.png)
上記のことを踏まえて下記では速度記号の読み方を解説します。
速度記号とは、曲の速さを表す記号です。
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/05/cat3_1_question-150x150.png)
あの楽譜の最初の方に載ってる意味不明な英語ね。
こんなやつ
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/04/スクリーンショット-2021-04-27-20.01.41.png)
これ英語じゃなくてイタリア語なんですが、昔の作曲家はテンポを数字で表すんじゃなくてなんとなくのスピードで表していました。
下記で速度記号それぞれの意味とテンポの目安を書いています。
Largo(ラルゴ) | ♩=40~50 |
Lento(レント) | ♩=50~56 |
Adagio(アダージョ) | ♩=56~63 |
Andante(アンダンテ) | ♩=96~120 |
Moderato(モデラート) | ♩=76~96 |
Allegretto(アレグレット) | ♩=96~120 |
Allegro(アレグロ) | ♩=120~152 |
Vivace(ヴィヴァーチェ) | ♩=152~176 |
Presto(プレスト) | ♩=176~192 |
Prestissimo(プレスティッシモ) | ♩=192~208 |
![ねるね](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/05/cropped-dog1_smile-e1625361039811-150x150.png)
実際にどのくらいの早さなのかはメトロノームアプリで確認してみてくださいね。
小節線
五線譜に入っている縦の線です。
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2020/06/image-17.png)
この小節線がなかったら音楽がまとまらなくなります。
スラー
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2020/06/image-18.png)
音符と音符同士をくっつける役割があります。
くっつけて弾くことによってメロディをなめらかにします。
くっつけるって何?
となりますが、
バイオリンの技術的な話でいうと、
ボーイングを返さずに左手の指だけ変えて演奏することです。
違う例えでいうと、
ターターターターター
と言ってみてください。
次に、
ラーラーラーラーラー
と言ってみてください。
違いはわかりましたか?
ラーラーの方がターターの方よりも滑らかに聞こえると思います。
スラーの効果とはこういうことです。
タイ
もう一個、スラーの仲間にタイがあります。
ねらいや意味はスラーと一緒なんですが、
タイとは同じ高さの音同士をくっつけることをいいます。
つまり、
✔︎スラー;異なる音同士をくっつける。
✔︎タイ;同音同士をくっつける。
この違いになります。
楽譜の読み方を確実にマスターするには音楽教室がオススメ→【2022年最新!】音楽教室おすすめ18社を徹底比較|人気な理由を解説
調号とは
調号とは
五線譜の最初のところについてるこれらです。
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2020/06/image-19.png)
これら♯と♭、♮については上記で個別に説明しています。
どんな効果があるのかというとこの画像を確認。
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/04/スクリーンショット-2021-04-27-20.04.36.png)
![ねるね](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/05/cropped-dog1_smile-e1625361039811-150x150.png)
ファのところにシャープ(♯)がついています。
・例えば♯がついた音がファの音だとすると曲が終わるまで全部のファの音はシャープがつく(音の高さ関係なく)
・調合が別の調合へと変わるとき
・別の臨時記号がファの音につくとき
です。
例えば臨時記号がこんな風についたら
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/04/スクリーンショット-2021-04-27-20.09.48.png)
![ねるね](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/05/cropped-dog1_smile-e1625361039811-150x150.png)
このファの音はその小節内だけナチュラル(♮)に戻ります。
繰り返し記号
クラシック音楽でも繰り返しを行う場面はよくあります。
もちろんすべて書いてしまうと無駄にだし効率わるいので繰り返し記号が使われます。
そこで繰り返し記号でよく使われるのをまとめました。
リピート
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2020/06/image-35.png)
画像のようにリピート記号で囲んだ小節を2回回ったあとはそのまま楽譜の続きを演奏します。
リピート記号とセットであるのがこのカッコです。
カッコ
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2020/06/image-36.png)
リピート記号とセットであるのがこのカッコです。
理屈で言うと、1週目は1と書いてあるカッコが出てきてもそのまま無視で演奏してリピートしますリピートで2週目回ってきたときに1カッコが出てきたとすると、
その1カッコには入らずそのまま2カッコがあるところにワープします。
画像で説明するとこんな感じです。
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2020/06/image-37-1024x142.png)
①→②→③→④→⑤
の順に進んでいきます。
コーダ
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2020/06/image-39-1024x289.png)
リピート演奏している途中で、コーダマークやo Coda(トゥー・コーダ)と書いてあったらCoda(コーダ)と書いてあるところまでワープします。
これよく出てきますね。
D.C(ダ・カーポ)
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2020/06/image-40-1024x277.png)
曲中にD.Cと出てきたら曲の先頭までもどり、
途中で出てくるFine(フィーネ)もしくわフェルマータ
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2020/06/image-41.png)
というところで終わります。
最初これに遭遇したとき今わからんかったです笑。
D.S(ダルセーニョ)
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2020/06/image-42-1024x275.png)
曲中にD.Sと出てきたらセーニョマークのところまで戻って
途中で出てくるFine(フィーネ)もしくわフェルマータ
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2020/06/image-43.png)
が出てくるところで終わります。
楽譜の読み方を確実にマスターするには音楽教室がオススメ→【2022年最新!】音楽教室おすすめ18社を徹底比較|人気な理由を解説
演奏記号
ダウン、アップ
ダウン記号
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/04/スクリーンショット-2021-04-27-20.14.19.png)
アップ記号
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/04/スクリーンショット-2021-04-27-20.14.25.png)
![ねるね](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2020/06/image-48-150x150.png)
ダウンとはバイオリンを根元から弓先に向かって弾く行為です。
![ねるね](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2020/06/image-48-150x150.png)
アップとは弓先から弓元に向かって弾く行為です。
例えば楽譜にこんな風に書いてあったら、
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/04/スクリーンショット-2021-04-27-20.22.38.png)
こう弾きます。
![ねるね](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2020/06/image-48-150x150.png)
ダウンアップ記号は楽譜に書いてないことが多いです。
初心者の方でダウンアップ記号が書いてあった方が練習しやすい場合はご自身で楽譜に記入してみましょう。
ピッツィカート
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2020/06/image-44.png)
弦を指ではじいて音を出す技法です。
ピッツィカート中にarcoと出ててきたら弓での演奏に切り替わります。
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2020/06/image-45.png)
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2020/06/image-46.png)
ピッツィカートだけの演奏とかいろいろありますよ。
グリッサンドとポルタメント
グリッサンド
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/04/スクリーンショット-2021-04-27-20.53.38.png)
ポルタメント
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/04/スクリーンショット-2021-04-27-20.30.12.png)
![ねるね](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/05/cropped-dog1_smile-e1625361039811-150x150.png)
グリッサンドとポルタメントとは低い音から高い音に移り変わる際に音を繋げる技術です。
グリッサンドとポルタメントの違いは、
演奏プレイヤーやジャンルによっては解釈の違いは出ますが一般的にはこんな意味です。
実際に聴いてみましょう。
グリッサンド
ポルタメント
グリッサンドやポルタメントはジャズとか民族音楽ではよく出てきます。
![ねるね](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2020/06/image-48-150x150.png)
オシャレでかっこいいですよね。
トレモロ
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/04/スクリーンショット-2021-04-27-21.44.24.png)
トレモロは「音を細かく分割してね。」という意味です。
例えばこの楽譜を
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/04/スクリーンショット-2021-04-27-21.47.05.png)
弾いたら
トレモロつけたら
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/04/スクリーンショット-2021-04-27-21.44.24-1.png)
こんな風に弾く
トレモロを実際の弾いている音符にあてはめると、
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/04/スクリーンショット-2021-04-27-21.49.32-1024x142.png)
このように全部8分音符に分割して弾きます。
※音符の長さのことよくわからんという方はこの記事の上の方で解説してます!
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/05/cat3_1_question-150x150.png)
8分音符にトレモロ記号がついたらどうなるの?
8分音符にトレモロついたら
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/04/スクリーンショット-2021-04-27-21.50.27-1024x136.png)
こうなります。
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/04/スクリーンショット-2021-04-27-21.53.55-1024x94.png)
16分音符で分割します。
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/05/cat3_1_question-150x150.png)
楽譜書いた人は最初から8分音符や16分音符に分割して書けばいいじゃん、なんでこんなわかりづらいことするの?
一言でいえば、トレモロで表した方が楽譜がシンプルになりますし、楽譜を書く側も楽になりますからね。
これ見てください。
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/04/スクリーンショット-2021-04-27-22.07.09-1024x811.png)
※ブルックナー交響曲7番より抜粋
クラシックの曲はこんな楽譜も割りと頻繁に出てくるので、これ全部音符書いてたら作る方も演奏する方も大変なことになりますよね。
トレモロは音を分割する記号
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フラジオ
フラジオには自然フラジオと人口フラジオの2種類があります。
自然フラジオ
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/04/スクリーンショット-2021-04-27-22.20.05.png)
音符の上に小さい「◯」がついているのが特徴。
弾いたらこんなやつ
人口フラジオ
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/04/スクリーンショット-2021-04-27-22.23.26.png)
音符のちょこっと上のところに菱形マークがつくのが特徴。
こんなやつ
この2つの違いは、開放弦(弦を押さえずに弾く)か開放弦じゃないか(人差し指は弦で押さえて小指で音を出す)です。
弾き方についてはこちらの記事をご覧ください。
【知らないと曲が弾けない】バイオリンのフラジオの出し方を解説
マルカート
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/04/スクリーンショット-2021-04-27-22.28.10.png)
マルカート は一音一音ハッキリ弾くという意味です。
こんな感じに弾きます。
ディビジ
ディビジとは、例えば主にオーケストラでの演奏でひとつの楽譜を2人で弾いていて、途中で2つに別れて演奏することをいいます。
![ねるね](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/05/cropped-dog1_smile-e1625361039811-150x150.png)
そしてまたひとつの楽譜に戻ってきます。
どんな感じか実際の楽譜を見てみましょう。
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/04/スクリーンショット-2021-04-28-5.51.17-1024x700.png)
どんな風に分かれるかは様々で、ハモったり、片方が伴奏になったり、はたまた、片方が休みになったりと色んなバリエーションがあります。
楽器の表記
楽譜上では楽器のことを略式で表します。
ここではバイオリンと関係性が深い弦楽器とピアノだけ記します。
バイオリン | Vn |
ヴィオラ | Vla |
チェロ | Vc |
コントラバス | Cb |
ピアノ | Pf. |
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シンコペーションのリズムの取り方
シンコペーションとはリズムをずらすという特徴があります。
通常のリズムとシンコペーションのリズムの違いを説明しますね。
通常のリズム
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/04/スクリーンショット-2021-04-28-6.03.31.png)
シンコペーションのリズム
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/04/スクリーンショット-2021-04-28-6.05.47-1024x144.png)
これらを図で表すとこんな違いです。
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/04/スクリーンショット-2021-04-28-6.18.59-1024x307.png)
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/05/cat3_1_question-150x150.png)
ちょっと難しいな、、、。
コツとしては裏拍を感じること。
裏拍を感じやすいようにオーバーに弾いてみます。
つまり図で表すとこんな感じ
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/04/スクリーンショット-2021-04-28-6.24.33-1024x558.png)
表拍を強調して弾くと裏拍が感じやすくなります。
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/05/cat3_1_question-150x150.png)
なかなか難しい、、。
理屈で考えすぎると難しいので、まずは身体で慣れることが大事です。
上記のシンコペーションの動画に合わせて練習をしてみてください。
![ねるね](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/05/cropped-dog1_smile-e1625361039811-150x150.png)
リズムが身体に染みついてきたらシンコペーションの理解も進みますよ。
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音階練習にとりかかろう
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/05/cat3_1_question-150x150.png)
楽譜読めるようになるためには覚えることがいっぱいだ、、、。
わかります。私も初心者のときは知識を詰め込むのに苦労しました。
知識を詰め込むのは大事ですが、楽譜の読み方を早く理解するには実践をたくさん積むこともとても大事です。
そのためには音階練習を始めましょう。
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/05/cat3_1_question-150x150.png)
音階練習て具体的にどうやるの?
音階練習について詳しくはこちらの記事に書いています。
【音階練習をしないとバイオリンの曲は弾けない!】音階練習の本質と具体的な練習方法を知る必要がある!
また、バイオリンを効率良く上達したいという方はプロによるレッスンが必須です。
下記ではオススメのオンライン教室を紹介しています。
![ねるね](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2021/05/cropped-dog1_smile-e1625361039811-150x150.png)
人生の中でバイオリンを練習する時間は有限。
【歴21年の私が料金比較!】バイオリンの優良オンラインレッスンおすすめ教室7選【大人から再開】
まとめ;楽譜の読み方を理解すれば譜読み力と初見力が身につく
音符の意味や楽譜の読み方、記号をある程度理解できれば、
譜読み力や初見力が身につきます。
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2020/06/music-656593_640-160x90.jpg)
・譜読み力;自分にとって初めてもらう楽譜を読み解く力。
・初見力;新しくもらった楽譜を見たそのままで演奏していく技術。
この2つの力が備わると、音楽サークルに入れたり、仲間と即興でアンサンブルをしたりできるので、
音楽ライフを広げるためにはすごく大事な力です。
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2020/05/woman-2667455_1280-160x90.jpg)
![](https://neruneblog.com/wp-content/uploads/2020/05/woman-2667455_1280-160x90.jpg)
なので、まずは楽譜の読み方を理解することに勤めましょう。
それでは本記事を要約します。
✅楽譜の音符の読み方のコツ
・五線譜を理解する
・音符の各意味を理解する
・音符が小節内でどんな配分になっているかを考える
✅最低限の記号を覚えておく
・拍子
・小節線
・スラー
・調号
・音部記号
・強弱記号
・繰り返し記号
・ピッツィカート
こんな感じです。
また、独学だと自信ないとなればプロのレッスンを受けることをおすすめします。
【2022年最新!】音楽教室おすすめ18社を徹底比較|人気な理由を解説
あれこれ考えるのが面倒なら、音楽教室におまかせするのもおすすめですよ!
たくさんおぼえることはありますが、
全部一気に覚えてから曲を練習するのではなく、
曲を練習しながらおぼえていくのが理想だと思います。
コツコツ積み上げていきましょう。
このブログではバイオリンを中心に音楽が役立つ知識を発信していこうと思っています。
もしイイなと思ったら他の記事も御覧ください。
それではまたー
(完)
音楽歴26年これまでに30人以上のプロの音楽家に指導頂いてきました。活動は主にオーケストラのバイオリン演奏員。メインジャンル;クラシック。その他;アイリッシュ、ジプシージャズなど。国内コンクール多数参加。演奏技術レベル;野球でいうところの社会人野球レベルです。※記事の趣旨;26年で培った音楽の知恵、経験を元に学生オケ初心者、レイトスターター向けに練習方法、音楽マインドの解説に特化した記事です
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